問いは立ったのに、なぜ深まらないのか?
Episode 4 では、
問いは「無理につくるもの」ではなく、
入口から思考を進めることで自然に立ち上がることを整理しました。
では、問いが立ったあと、
次に何が起きるのでしょうか。
実はここで、
多くの探究が止まってしまいます。
問いが浅いまま終わるときに起きていること
問いが浅いまま終わってしまう探究には、
共通する特徴があります。
- 問いに「答え」をすぐ求めてしまう
- 調べて分かった情報を、そのままゴールにしてしまう
- 「なぜ?」を一度しか使っていない
この状態では、
問いはそれ以上、育ちません。
なぜなら、
問いを「解決するもの」だと思ってしまっているから です。
探究は「答え探し」ではなく「問いを育てる営み」
探究における問いは、
一度立てたら終わりではありません。
本来、問いは、
- 考えることで少し形を変え
- 調べることで焦点がずれ
- 言葉にすることで深まっていく
ものです。
問いが浅いまま終わるのは、
問いを「動かしていない」 からです。
① 問いを固定してしまっている
問いを立てた瞬間に、
- これが正解だと思い込む
- 問いを変えてはいけないと感じる
こうして問いを固定すると、
思考は止まります。
問いは、
動かしていいもの です。
② 「なぜ」を一段で止めている
多くの探究では、
- なぜ起きているのか
- 原因は何か
で止まってしまいます。
しかし探究は、
- なぜそれが問題なのか
- なぜそれが重要なのか
- なぜ今それを考えるのか
まで進んだとき、深まり始めます。
③ 自分の思考が問いに入っていない
調べた内容だけで構成された探究は、
どうしても浅くなります。
問いが深まるのは、
「自分はどう考えたのか」 を重ねたときです。
問いが深まるとき、起きていること
問いが深まる探究では、
- 問いが少しずつ書き換わっていく
- 最初とは違う焦点にたどり着く
- 「わかった」より「まだ考えたい」が増える
という変化が起きます。
良い探究とは、
答えに近づくことではなく、
問いと一緒に思考が成長していくこと です。
Episode 5 のまとめ
問いが浅いまま終わるのは、
能力やセンスの問題ではありません。
問いを固定し、
動かさず、
自分の思考を重ねていないだけ です。
問いは、育てるもの。
動かすことで、深まっていきます。
次回予告
Episode 6|問いを深める人が必ずやっていること
次回は、
- 問いをどう動かすのか
- 問いを書き換える視点
- 探究を前に進める具体的な思考操作
を扱います。
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