作る前に整理しておくこと― 実作成ガイド① ―
任意提出資料の作成は、
PowerPointを開くことから始まりません。
多くの人がいきなり「ページ作り」に入ります。
しかし本当に差がつくのは、その前の設計段階です。
この段階が曖昧だと、
資料は情報の集合体になります。
この段階が明確だと、
資料は理解の流れになります。
本記事では、作成前に整理すべき観点を扱います。
シリーズ目次
本シリーズでは、総合型選抜における任意提出資料について、
実際の合格資料の観察を手がかりに整理します。
形式を模倣することを目的とするのではなく、
読み手の理解を助ける設計の視点を共有することを目的としています。
第1部:任意提出資料を理解する
― 役割・分量・評価の読み解き
① そもそも任意提出資料とは何なのか
② 任意提出資料を出すべき人・出さない方がいい人
③ 任意提出資料は何ページ必要?
― 合格資料から見る分量の現実
④ 「読まれる」「読まれない」の差
― 理解を促す設計の観点
⑤ なぜ思わず読みたくなるのか
― 思考が伝わる視覚設計
第2部:任意提出資料を設計する
― 構成・視覚・仕上げの実践
⑥ 作る前に整理しておくこと【実作成ガイド①】
⑦ 任意提出資料のページ構成の作り方
― 理解される流れの設計
⑧ 図・写真・注釈はこう使う
― 視点が伝わる資料設計
⑨ 提出前に必ず確認したい5点
― 任意資料の最終調整
⑩ 任意提出資料の作り方まとめ
― 合格資料から学ぶ設計プロセス
何を伝えたいのかを明確にする
資料作成の出発点は、量ではなく焦点です。
あなたは、
・自分の関心を伝えたいのか
・探究の過程を見せたいのか
・到達した理解を共有したいのか
どこを一番見てほしいのでしょうか。
焦点が曖昧なまま構築すると、
情報は自然に拡散します。
まずは「中心」を一文で書き出してみてください。
思考メモ
私は、____________________________を伝えたい。
※ 20〜40字程度でまとめると、焦点が見えやすくなります。
読み手の理解を想定する
資料は自己記録ではありません。
理解支援媒体です。
・どの順序なら迷わないか
・どこで補足が必要か
・どこを視覚化すべきか
読み手の視点で流れを想像します。
自分が理解している順番と、
読み手が理解できる順番は違うことが多いのです。
構造を先に描く
ページ作成の前に、全体構造を紙に描きます。
探究型の基本構造 例:
・背景
・観察
・分析
・理解
・展望
実践や活動を中心にした基本構造 例:
・動機
・課題
・実践
・工夫
・成果
・展望
資料の種類によって、骨格は変わります。
重要なのは「順番を先に決めること」です。
骨格が決まると、
ページ作成は作業になります。
骨格がないと、
ページ作成は迷走になります。
構造ラフ案
1. __________
2. __________
3. __________
4. __________
5. __________
6.__________
※ まだページにしなくて大丈夫です。まずは順番だけを書き出します。
使用素材を確認する
あなたは何を使えますか。
・写真
・グラフ
・図解
・メモ
・記録
素材の有無によって、
最適な提示方法は変わります。
素材が多いなら整理が課題になります。
素材が少ないなら構造がより重要になります。
まとめ
任意提出資料の質は、
作成より前の設計で決まります。
・焦点の明確化
・理解視点の想定
・構造設計
・素材確認
これらを整理してから作成に入ると、
資料は「読まれる形」に近づきます。
次回は、ページ構成の具体的な作り方を扱います。
Educational Enhancement(EE)
探究・志望理由・面接を
「説明できる形」に整える教育サポート。
「このままで大丈夫か」を、
一度だけ確認する相談です。
よくあるご相談:
・任意提出資料を出すべきか迷っている
・志望理由書の方向性を整理したい
・探究テーマをどう深めるか考えたい
・面接で何をどう話すか整理したい
まだ具体的でなくても大丈夫です。状況を一緒に整理します。
思考を深めながら次の一歩まで伴走します。
※ 正解を教える相談ではありません
※ 継続前提・無理な勧誘はありません
※ 対応人数には限りがあります
