―大学が評価する探究(有利になるケース)
「探究は受験に有利なのか?」シリーズ
学校で探究が重視されるようになり、
総合型選抜や推薦入試でも探究活動が話題になることが増えました。しかし、
「探究をしていると受験に有利なのか?」
という問いには誤解も多くあります。このシリーズでは、大学が見ている力について
ひとつずつ整理しています。
前回の記事では、
なぜ大学は探究を見るのか
という背景について整理しました。
大学は、知識を覚える場所というより、
研究をする場所です。
そして研究は、いつも
ひとつの問い
から始まります。
「なぜだろう?」
「本当にそうなのだろうか?」
そんな小さな疑問から、
人は調べ、考え、少しずつ理解を深めていきます。
だから大学が見たいのは、
どんな活動をしたかよりも、
どのように問いを考える人なのか
ということです。
では実際に、
どのような探究が評価されやすいのでしょうか。
大学が評価する探究には共通点がある
大学が評価する探究には、
いくつか共通点があります。
いちばん大きいのは、
問いがはっきりしていることです。
たとえば、
・なぜこの違いが生まれているのだろうか
・何が影響しているのだろうか
・この二つにはどんな関係があるのだろうか
そんなふうに、
「何を明らかにしたいのか」が見えている探究です。
問いがはっきりしていると、
調べ方も、考え方も、自然と方向が見えてきます。
何を集めればいいのか。
何と何を比べればいいのか。
どこに注目すればいいのか。
そうしたことが、
少しずつ整理されていくからです。
「調べたこと」より「考えたこと」
探究でよくある誤解があります。
それは、
たくさん調べることが大事
だと思われていることです。
もちろん、調べることは大切です。
でも大学が本当に知りたいのは、そこではありません。
知りたいのは、
・どう整理したのか
・何と何を比べたのか
・そこからどんなことを考えたのか
という
考えるプロセスです。
つまり、
情報をたくさん集めたかどうかよりも、
その情報をどう読んで、
そこから何を考えたのか。
そこが見えてくる探究は、
大学にも伝わりやすくなります。
壮大なテーマにする必要はない
探究は、
壮大なテーマで勝負するものではありません。
むしろ大切なのは、
身近な気づきから問いを立てること。
そこに
「あなたらしさ」
が自然に現れます。
探究は研究の入口
大学で評価される探究は、
完成された研究である必要はありません。
むしろ大切なのは、
研究の入口に立てているかどうか
です。
問いがあり、
その問いを確かめようとしていて、
少しずつ考えが深まっている。
そうした探究は、
大学での学びに近いものとして伝わります。
次回
では逆に、
どのような探究は評価されにくいのでしょうか。
次の記事では、
【第4回】探究は受験に有利なのか?
― 評価されない探究(よくある誤解)
について整理していきます。
探究とは、特別な活動の名前ではありません。
問いを考える学び方のことです。
このシリーズ
- 【第1回】探究は受験に有利なのか? ― 多くの人が誤解していること
- 【第2回】探究は受験に有利なのか? ― なぜ大学は探究を見るのか
- 【第3回】探究は受験に有利なのか? ― 大学が評価する探究
- 【第4回】探究は受験に有利なのか? ― 評価されない探究
- 【第5回】探究は受験に有利なのか? ― 探究は何のためにあるのか
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