【第1回】探究は受験に有利なのか?― 多くの人が誤解していること
「探究は受験に有利なのか?」シリーズ
学校で探究が重視されるようになり、
総合型選抜や推薦入試でも探究活動が話題になることが増えました。しかし、
「探究をしていると受験に有利なのか?」
という問いには、誤解も多くあります。このシリーズでは、大学が見ている力について
ひとつずつ整理していきます。
最近、よく見かける疑問があります。
「探究って、受験に有利なんですか?」
学校でも「探究が大事」と言われることが増え、
総合型選抜や推薦入試でも探究活動が話題になることがあります。
そのため、
・探究をしていると受験に有利
・活動が多いほど評価される
と考える人も少なくありません。
しかし、これは少し違います。
探究を「活動」と考えてしまう誤解
多くの人は、探究を次のようにイメージします。
・コンテストに出る
・ボランティア活動をする
・イベントを企画する
・フィールドワークをする
もちろん、こうした活動がきっかけになることもあります。
しかし大学が見ているのは、
活動の数や大きさではありません。
大学が見ているのは「思考のプロセス」
大学が知りたいのは、
・何に疑問を持ったのか
・どのように調べたのか
・どのように考えたのか
・何がわかったのか
という 思考のプロセスです。
つまり探究は、
「何をしたか」より
「どう考えたか」
が重要になります。
だから探究は「それだけで有利」ではない
ここで最初の質問に戻ります。
探究は受験に有利なのでしょうか?
答えは少し複雑です。
探究をしているだけで
受験に有利になるわけではありません。
しかし、
大学が見たい力に近い探究であれば
評価される可能性はあります。
つまり重要なのは、
探究の量ではなく、探究の質です。
このシリーズについて
このテーマは誤解がとても多い分野です。
そこでこのシリーズでは、
・なぜ大学は探究を見るのか
・どんな探究が評価されるのか
・どんな探究は評価されにくいのか
について整理していきます。
1周年を迎えて
Educational Enhancement は、
この春で 1周年になります。
この1年で、高校生や保護者の方が感じている疑問を
たくさん目にしてきました。
その中でも特に多いのが、
今回のテーマです。
「探究って、受験に有利なんですか?」
このシリーズでは、この問いを出発点に、
大学が見ている力について
少しずつ整理していきたいと思います。
探究とは、特別な活動の名前ではありません。
問いを考える学び方のことです。
このシリーズ
- 【第1回】探究は受験に有利なのか? ― 多くの人が誤解していること
- 【第2回】探究は受験に有利なのか? ― なぜ大学は探究を見るのか
- 【第3回】探究は受験に有利なのか? ― 大学が評価する探究
- 【第4回】探究は受験に有利なのか? ― 評価されない探究
- 【第5回】探究は受験に有利なのか? ― 探究は何のためにあるのか
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Educational Enhancement(EE)
探究学習・総合型選抜・AIと教育を中心に、
学習者の思考と表現のあり方を研究・発信しています。
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🎓 【本記事の執筆・監修】
- 代表研究員:元早稲田大学准教授・教育工学博士(米スタンフォード大・オレゴン大修士 / 東工大博士)
- 顧 問:大学名誉教授(コミュニケーション学専門)
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