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慶應AO合格者資料を読み解く!任意提出資料の設計⑧ “親切”にする視覚設計【実作成ガイド③】


表も入れたい。
図も使いたい。
写真も見せたい。

せっかく作ったのだから、
全部載せたくなるものです。

でも――

表だけで楽しめる読み手は、そう多くありません。
図だけでは意図は伝わりません。
写真だけでは、ただのアルバムになります。

では、どう使えばよいのでしょうか。

任意提出資料は、
自分の活動を見せる場ではありません。

読み手に理解してもらう場です。

図や写真は、
そのための“親切な道具”です。

うまく使えば、
文章だけでは届きにくい理解を、
一瞬で共有できます。

シリーズ目次

本シリーズでは、総合型選抜における任意提出資料について、
実際の合格資料の観察を手がかりに整理します。

形式を模倣することを目的とするのではなく、
読み手の理解を助ける設計の視点を共有することを目的としています。

第1部:任意提出資料を理解する

― 役割・分量・評価の読み解き

第2部:任意提出資料を設計する

― 構成・視覚・仕上げの実践

写真や図を入れると、
資料はわかりやすくなりそうに見えます。

しかし本当に大切なのは、

これで読み手は迷わないか?

という視点です。

たとえば、

  • 状況を一瞬で理解できる
  • 比較の違いが視覚的にわかる
  • 観察対象が具体的に見える

こうした場合、図は大きな助けになります。

逆に、
目的がはっきりしないまま入れた図は
読み手の視線を散らします。

図は増やすためではなく、
理解を助けるために使います。

写真だけを見せると、
人はそれぞれ違う場所を見ます。

だからこそ、

  • ここを見てほしい
  • ここが重要
  • ここに気づいた

という視点を、
さりげなく示します。

丸囲みや短い説明文は、
読み手の目線をそろえるためのものです。

注釈とは、
自分の観察を押しつけることではなく、

「一緒にここを見ませんか」と伝えること。

その姿勢が伝わる資料は、
やさしく読めます。

図を見せたら終わり、ではありません。

図のあとに、

  • だから何に気づいたのか
  • 何を考えたのか
  • どう理解したのか

を、短く整理します。

図 → 気づき → 理解

この接続があると、
読み手は置いていかれません。

写真をたくさん入れることが
親切とは限りません。

  • 1ページ1テーマ
  • 強調する場所は絞る
  • 必要な部分だけ見せる

これはすべて、
読み手を疲れさせないための工夫です。

全部を見せるより、
理解しやすく整える。

それが設計です。

図・写真・注釈は、
資料を派手にするためのものではありません。

それは、

読み手が迷わず理解できるようにするための道具。

やさしく設計された資料は、
自然と最後まで読まれます。

📄 ミニワークシート

― 図・写真・注釈を入れる前に考えること

以下の問いに、短くでいいので書き出してみてください。

① この図(写真)は何を強めるために入れますか?

(例:比較を見せたい/観察対象を具体化したい/変化を示したい など)

→ _______________________________________

② 読み手に「どこ」を見てほしいですか?

(丸囲みや強調を入れる場所)

→ _______________________________________

③ 図のあとに、何と書いてつなげますか?

(気づき・理解・仮説など)

→ _______________________________________

④ なくしても理解できる図ではありませんか?

YES / NO

YESの場合:入れる目的をもう一度考えてみましょう。

✔ 最終チェック
  • 図は“増やすため”に入れていないか
  • 重心を強める役割になっているか
  • 読み手が迷わない構造になっているか

次回は、
ページ完成前に確認しておきたいポイントを整理します。

「このままで大丈夫か」を、
一度だけ確認する相談です。

よくあるご相談:

・任意提出資料を出すべきか迷っている
・志望理由書の方向性を整理したい
・探究テーマをどう深めるか考えたい
・面接で何をどう話すか整理したい

まだ具体的でなくても大丈夫です。状況を一緒に整理します。

思考を深めながら次の一歩まで伴走します。

※ 正解を教える相談ではありません
※ 継続前提・無理な勧誘はありません
※ 対応人数には限りがあります


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