問いは「考え続けるための装置」
Episode 5 では、
問いが浅いまま終わってしまう理由として、
- 問いを固定してしまう
- 「なぜ」を一段で止めてしまう
- 自分の思考を問いに重ねていない
という点を整理しました。
では、
問いを深められる人は、何をしているのでしょうか。
特別な才能があるわけではありません。
やっていることは、とてもシンプルです。
問いを深める人は「問いを動かしている」
問いを深める人は、
問いを「完成形」だと思っていません。
問いは、
考えるための仮の形 だと捉えています。
そのため、問いを立てたあとも、
- 書き換える
- ずらす
- 言い直す
という作業を、何度も繰り返します。
① 問いを「言い換える」
最初にやっているのは、
問いの言い換えです。
たとえば、
- この問いは、別の言葉で言うと何か
- 小学生にも伝えるなら、どう言うか
- 「なぜ」を使わずに言うと、どうなるか
問いを言い換えるだけで、
焦点がはっきりしてきます。
問いがぼんやりしているときは、
言葉がまだ定まっていないだけ です。
② 問いの「前」と「先」を考える
問いを深める人は、
問いそのものだけを見ていません。
- なぜ、この問いにたどり着いたのか
- この問いを考えると、何が見えてくるのか
という、
問いの前後 を考えています。
問いの「前」を考えると、
関心や違和感の輪郭が見えます。
問いの「先」を考えると、
その問いの意味や価値がはっきりします。
③ 問いに「自分の視点」を足す
問いが深まる最大のポイントは、
自分の視点を問いに入れること です。
- 自分は、どこに引っかかっているのか
- なぜ、それが気になるのか
- 他の人ではなく、自分が考える意味は何か
この視点が入った瞬間、
問いは「調べる問い」から
考え続ける問い に変わります。
問いが深まるときに起きる変化
問いを動かし続けていると、
次のような変化が起きます。
- 問いが少しずつ具体化していく
- 最初に考えていたテーマから、ずれていく
- 「これで終わり」ではなく「まだ考えたい」が残る
これは失敗ではありません。
探究が前に進んでいるサイン です。
「良い問い」は、最初から良い形をしていない
最初から完成度の高い問いを
立てようとすると、探究は止まります。
問いは、
- 立てて
- 動かして
- 育てていく
ものです。
良い問いとは、
考え続ける中で、良くなっていく問い です。
Episode 6 のまとめ
問いを深める人が必ずやっていることは、
- 問いを言い換える
- 問いの前後を考える
- 自分の視点を問いに重ねる
この3つです。
問いは、完成させるものではありません。
思考を前に進めるための相棒 です。
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