書く・語る・考える。探究力があれば自分の言葉でAI時代を乗りこなせる。

志望理由書も面接も、探究で突破せよ!


🌐 スポーツ科学 × 探究テーマとリサーチクエスチョン


「なんであいつだけ伸びる?」を科学する。(高校生向け・スポーツ科学編)
EE式 RQ入り口3型 × RQ出口4型で “パフォーマンスの秘密” を読み解く

■ はじめに

部活や体育のあと、ふとこんなことを思ったことはありませんか?

  • 同じ練習をしているのに、なぜかあいつだけ一気に伸びる
  • 頑張っているのに、ケガばかりする人と、しない人がいる。
  • 試合になると、急に力を出せなくなる人・逆に覚醒する人がいる。
  • ちょっと生活を変えただけで、体力や集中力がガラッと変わることがある。

この「なんで?」に答えようとして生まれたのが、
スポーツ × 科学を合わせた スポーツ科学 です。

昔は、スポーツと言えば
「根性」「気合」「練習量」
で語られることが多くありました。

しかし、
「努力しているのに結果が出ない人」
「練習量を増やしたら逆にパフォーマンスが落ちる人」 の存在が、
「根性だけでは説明できない世界がある」ことを教えてくれました。

そこで登場したのが、

「人がうまくなる“仕組み”を、科学で読み解こう」
という発想です。

スポーツ科学は、

身体(からだ) × 心(メンタル) × 環境(チーム・道具・生活)
がどのようにからみ合って、
パフォーマンスの差を生み出しているのかを探る学びです。

運動の得意・不得意は関係ありません。
「なんで?」と思える人なら、誰でもスポーツ科学の探究者になれます。

スポーツの世界には、
「ひとつの理由じゃ説明できない差」 がたくさんあります。

  • なぜか最後までバテない人と、途中でガクッと落ちる人
  • 本番になると記録を伸ばす人と、練習ほど力が出ない人
  • 同じメニューなのに、ケガが多い人・少ない人
  • 新しいシューズやフォームで突然伸びる人

こうした「パフォーマンスの差」は、
才能・運・根性のどれか一つでは説明できません。

だからこそ、

  • どんな要因が
  • どんな組み合わせで
  • どんな影響を与えているのか?

を読み解くのが スポーツ科学 です。

スポーツ科学の探究では、たとえば

  • フォーム(動き方)
  • 筋力・体力・持久力
  • 睡眠・食事・生活リズム
  • メンタル・自己効力感
  • チームの雰囲気・応援・環境
  • シューズ・道具・AI技術・データ

など、多くの要素が同時に関係している ことを扱います。

つまりスポーツ科学は、
「人の可能性」を科学で見える化する学問です。

そこでEEでは、探究の流れを次の2ステップに整理しています。

■ EE式:問いを作る2ステップ構造

  • Step1:気づき → 問い(RQ入り口3型)
  • Step2:問い → 結論(RQ出口4型)

この2つがつながると、誰でも深い探究ができます。

スポーツ科学の問いは、次の3つの入り口から生まれます。

スポーツにはスポーツの読み方があるので、EE式入り口3型もスポーツ科学専用にアレンジしています。

① 変化発見型(パフォーマンスの変化)

「何が変わると、記録やプレーがどう変わる?」

・練習メニューを変えたらどうなった?
・睡眠時間を増やしたら体調は?
・ストレッチのやり方を変えたらケガは減った?

ビフォー/アフターの変化に注目する入り口です。

② 背景発見型(パフォーマンスの仕組み)

「その強さ・弱さの裏には、どんな仕組みがある?」

・速く走れる人のフォームの共通点は?
・ケガをしやすい人の動き方には、どんなクセがある?
・緊張に強い人は、どんな考え方や習慣を持っている?

動き・体・心のメカニズムを探る入り口です。

③ 変化読み取り型(スポーツの進化)

「スポーツは、時代とともにどう変わっている?」

・AIフォーム解析は本当に効果がある?
・ウェアラブルデバイスで練習はどう変わった?
・eスポーツは“スポーツ”の定義をどう広げた?

テクノロジーや社会の変化が、スポーツをどう書き換えているかを見る入り口です。

EE式 RQ入り口3型(気づき → 問い)
  • 変化発見型:何が変わると、記録やプレーがどう変わる?
  • 背景発見型:その強さ・弱さの裏には、どんな仕組みがある?
  • 変化読み取り型:スポーツは、時代とともにどう変わっている?
EE式 RQ出口4型(問い → 結論)
  • 比較型:AとBはどう違う?
  • 相関型:AとBはどれくらい関係?
  • 因果型:なぜそうなる?
  • 構造型:どんな仕組み・構造?

入り口の気づきを、“分析できる問い”に変換する型です。

🔵 比較型

AとBの条件を比べて「どちらが良いか/どう違うか」を読む。

例:
・朝練あり/なしで、集中力や記録はどう違う?
・ストレッチあり/なしで、ケガの発生率は変わる?

🟢 相関型

ある要素と結果の「関係(相関)」を見る。

例:
・睡眠時間と反応速度には相関がある?
・運動習慣の有無とメンタルの安定には関係がある?

🟠 因果型

「なぜその結果になったのか?」という理由(因果)を読む。

例:
・なぜある人はケガが多く、ある人は少ないのか?
・なぜ新しいフォームで記録が伸びたのか?

🔴 構造型

パフォーマンスを生む「仕組み・サイクル」を読む。

例:
・記録が伸びる選手の「練習〜休養〜生活」のサイクルは?
・チームの“雰囲気”がプレーに影響する構造は?

スポーツ科学は、
「自分の体」や「身近な部活」を使って実験できるのが大きな強みです。

🔵【比較型】

  1. 朝練あり/なしで、パフォーマンスにどのような違いが出るのか?
  2. ストレッチの有無で、ケガの発生率はどう変化するのか?
  3. ウォーミングアップの方法の違いは、スタート時の動きにどう影響するのか?
  4. 音楽を聴きながら練習する/しないで、集中度や疲労感はどう違うのか?
  5. 新しいシューズと古いシューズで、記録にどの程度差が出るのか?

🟢【相関型】

  1. 睡眠時間と反応速度にはどのような相関があるのか?
  2. 一日の歩数と持久力テストの結果には相関が見られるのか?
  3. 朝食をとる習慣と午前中の集中力には関係があるのか?
  4. 運動習慣の有無とストレスの感じやすさにはどのような関係があるのか?
  5. 練習日数と自己効力感(「自分はできる」という感覚)の間に相関はあるのか?

🟠【因果型】

  1. なぜ同じ練習量でも、記録が伸びる人と伸びない人がいるのか?
  2. なぜある人はケガを繰り返し、別の人はほとんどケガをしないのか?
  3. なぜ試合本番になるとパフォーマンスが落ちる人がいるのか?
  4. なぜチームの雰囲気が良いと、個人の記録も伸びやすいのか?
  5. なぜAIフォーム解析によって、一部の選手の記録が大きく向上したのか?

🔴【構造型】

  1. 記録が伸びる選手の「練習・休養・生活」のサイクルはどのような構造になっているのか?
  2. 部活の雰囲気がパフォーマンスに影響するメカニズムはどのように説明できるのか?
  3. ケガをしにくい体づくりは、どのような要素の組み合わせで成り立っているのか?
  4. モチベーションが高く保たれる練習環境の構造はどうなっているのか?
  5. テクノロジー(AI・ウェアラブル)がスポーツのトレーニングを変える構造はどのようなものか?

スポーツ科学の探究は、大学が重視する次のような力を伸ばします。

  • 観察力(体・動き・変化を細かく見る)
  • 分析力(複数の要因の関係を読み解く)
  • 仮説検証力(「こうすれば良くなるはず」を実験で確かめる)
  • 自己管理力(データをもとに生活や練習を調整する)
  • 協働力(チームで目標達成に向けて工夫する)

これらはそのまま、
志望理由書・自己PRでアピールしやすい強みになります。

スポーツ科学の探究は、次のような学部と深くつながります。

🎓 スポーツ科学の探究がつながる主な学部(日本語/英語)

  • スポーツ科学部(Sports Science)
  • スポーツ健康科学部(Sports & Health Science)
  • 体育・スポーツ学科(Physical Education / Sport Studies)
  • 人間科学部・人間健康学部(Human Sciences / Human Health Sciences)
  • 医学部・保健学部・リハビリ系(Medicine / Health Sciences / Physical Therapy)
  • 心理学部(Psychology / Sport Psychology)
  • 工学部・情報系(Engineering / Data Science / Human Informatics)
    ※AIフォーム解析・ウェアラブル・アプリ開発など

「部活で終わる経験」にせず、
「人のパフォーマンスを科学的に探究した経験」として言語化できれば、
志望理由書の説得力は一気に上がります。

  • スポーツ科学は、「なんであいつだけ伸びる?」を科学で読み解く学問。
  • EE式入り口3型で、変化・仕組み・進化から問いを見つけられる。
  • 出口4型で、比較・相関・因果・構造として分析できる問いに変えられる。
  • 自分の体や部活を使って実験できるので、データを取りやすく結論が出しやすい。
  • 探究のプロセスは、そのまま志望理由書・自己PR・学部選びにつながる。

スポーツ科学は、
才能の差を「仕組み」で説明し、努力の方向を「科学」で整える探究です。

「なんとなく頑張る」から、
「理由を持って伸びていく」自分へ。

その第一歩が、
あなたの「なんで?」という小さな疑問です。

スポーツ科学編では、
「身体 × 心 × 環境」がつくるパフォーマンスを扱いました。

次の 人間科学編 では、
スポーツに限らず、

  • なぜ同じ環境でも、ストレスの感じ方が違う?
  • なぜ、続く人と続かない人がいる?
  • なぜ、人との関わり方で「生きやすさ」が変わる?

といった、
「人間そのもの」を総合的にとらえる探究へと広げていきます。

スポーツの世界で見えてきた“人の面白さ”を、
日常生活・将来の生き方にもつなげていく 人間科学編
どうぞお楽しみに。

最後に:迷ったら相談してください

探究テーマや志望理由書で迷ったときは、いつでもご相談ください。
一緒に、“あなたの言葉”を形にしていきましょう。

  • 「AIっぽい」文章になっていないかチェックしたい
  • 体験をどう“本物の言葉”に変えるか迷っている
  • 自分らしい声を取り戻したい
  • 評価者に伝わる“人間味”の出し方を知りたい

これらを一緒に整理していきます。

AIが整える時代だからこそ、
整いすぎない“あなたの言葉”を見つける時間が大切です。

✔ 診断メニュー(まずは方向性だけでもOK)

  • 探究テーマの方向性チェック
  • 志望理由書の方向性チェック
  • 体験の意味づけ整理
  • 価値観(芯)の言語化
  • ストーリー構成の診断
  • AIとの使い分けアドバイス

まずは方向性チェックだけでもOK👇


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