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They say × I say 方式② ― 文章が“対話”になる魔法の型


みなさんは「自分の意見」を書くとき、こんなふうに思ったことはありませんか?

「自分の考えだけで十分伝わるんじゃない?」

たしかに、意見そのものは書けます。
でも――なぜその意見を言う必要があるのか?
それは、「他の人がこう言っている」から、それに応える形で自分の意見を出すことで初めて明確になります。

アカデミックライティングで欠かせないのが、この形です。

They say ~, but I say ~
They say ~, therefore I say ~

「彼らはこう言っている、しかし/だから、私はこう言う」

このテンプレートを使うだけで、文章に対話の流れが生まれます。

「私はこう思う」と書いても伝わるかもしれません。
でも、なぜそれを言う必要があるのかは読み手にわかりません。

  • 背景や根拠が不明 → 説得力が弱い
  • 独り言や日記のようになってしまう

だからこそ、They say を入れることで「なぜ自分が言うのか」が明確になり、読まれる文章に変わります。

「They」とは、ただの他人ではなく自分以外の声すべてです。

  • 教科書や論文の研究者
  • 新聞やニュース、社会での意見
  • 統計や調査データ
  • 先生・友人・周りの人の考え

👉 要するに、「They」を取り入れることで、文章は世界とつながるのです。

アカデミックライティングとは、他者の声と対話し、その声がまた自分と対話できるように書くことです。

(原文では “Writing well means engaging the voices of others and letting them in turn engage us.” と表現されています。)

参考文献

  • Gerald Graff & Cathy Birkenstein (2021).
    They Say / I Say: The Moves That Matter in Academic Writing (5th ed.).
    W. W. Norton & Company.

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Educational Enhancement より

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