アメリカの大学では、図書館が24時間開いているところが多い。
とくに試験期間中は、深夜まで図書館に残って勉強する学生がたくさんいる。私もそのひとりだった。
夜12時を過ぎて図書館を出ると、あたりは静まり返り、キャンパスは真っ暗。
人通りもほとんどなく、駐車場まで歩いていくのが怖く感じられるほどだった。
そんな夜、暗闇の中でラクーン(アライグマ)の目が光るのが見えたときには、思わず息をのんだ。
アメリカの自然と大学の夜の静けさを、あの目の光で今でも思い出す。
👣 安全を支える「エスコートサービス」
そんなときに私がよく利用していたのが、大学が提供する無料の「エスコートサービス」。
キャンパス内を一人で歩いて駐車場まで行くのが不安なとき、大学に連絡すると、
「ESCORT」と書かれた制服を着た男子学生が迎えに来てくれて、目的地まで付き添ってくれる。
エスコートしてくれるのは同じ学生。だから緊張せず、ちょっとした会話をしながら歩くことも多かった。
この10分間の“付き添い”は、安全確保だけでなく、異文化の中で人と関わる小さな体験でもあった。
🔍 日常の体験から、問いが生まれる
このエスコートサービスの存在を通じて、いくつかの問いが浮かんだ。
- なぜ日本の大学にはこういうサービスが少ないのだろう?
- 安全と教育機関の責任について、国ごとにどんな違いがある?
- アルバイトで学生が関わる仕組みには、どんな教育的意味がある?
こうした問いは、自分の身の回りの“ふつう”を見直すことで生まれる探究。
特別な体験でなくても、日常の中には“語れる材料”がたくさんある。
🎯 あなたの「ふつう」も、誰かにとっては新鮮です
総合型選抜や推薦入試では、“自分の体験をどう捉え直すか”が評価される時代です。
キラキラした成果よりも、自分の目線で深く考えられた体験が求められています。
Educational Enhancementでは、そうした日常の経験を**「語る力」へと育てるサポート**を行っています。
探究・志望理由書・面接——すべては、身近な問いから始められるのです。