日本の総合型・推薦入試はゼロから作られたオリジナルではありません。
むしろ、アメリカの大学入試スタイルをモデルにして発展してきたものです。
だから、アメリカの大学に行く予定がなくても、
その仕組みを理解しておくことは、日本の入試対策において圧倒的な“先取り”になります。
🇺🇸 アメリカの大学入試の特徴(Holistic Admission)
- 総合評価(Holistic Review): 学力・人柄・活動すべてを評価対象に。数字だけでなく「人となり」が重視される。
- エッセイ(Personal Essay): 自分の体験や価値観を語る。物語性や誠実さが問われる。
- 推薦状(Letter of Recommendation): 教師が「この生徒はどんな人か」を第三者の視点で伝える。
- 課外活動・ボランティア: 主体性・貢献性を示す手段として重視される。
- 面接(Interview): 一部の大学で実施される。思考や価値観、伝える力が評価対象に。
🇯🇵 総合型選抜との比較
項目 | アメリカの大学入試 | 日本の総合型選抜 |
---|---|---|
評価視点 | 総合的(Holistic) | 総合的だが大学ごとに基準に差 |
エッセイ | 自分の物語・価値観を語る | 志望理由や探究活動に焦点 |
推薦状 | 必須(複数求められることも) | 必要な大学が多い |
課外活動 | 非常に重視される | 重視されるが評価基準は大学次第 |
面接 | 一部で実施 | ほぼ全大学で実施 |
🏆 勝ちに行く!3つの強化ポイント
① 書く力:自分を語るエッセイ練習
アメリカ入試に倣い、「物語として語る」志望理由書や活動報告を作成する練習をしましょう。
自分の経験がなぜ今の自分につながっているのかを、言語化できるようにすることがカギです。
② 話す力:対話力と面接対応力
自己紹介・志望理由・探究成果などを、1分・3分・5分で話せる練習を重ねましょう。
面接では「知識」より「考え」「伝え方」が問われます。
③ 探究の深さ:問い・仮説・考察の言語化
アメリカ式エッセイでも、日本の探究発表でも共通するのは、
「なぜそのテーマに関心を持ったのか」「どんな視点を持ったか」を明確にすること。
探究活動のプロセスを振り返り、自分なりの見方を言葉にしましょう。
🎓 まとめ:モデルを知ることが、勝ちにつながる
「アメリカには行かないから関係ない」ではなく、「モデルを知ることが、勝ちにつながる」。
いま日本の入試で求められているのは、“自分を語れる力”と“探究を伝える力”です。
アメリカ式を学べば、総合型でも推薦でも、ライバルより一歩先に立てます。
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