語れる自分になる。そして、自分の力で未来を切り拓く。

推薦・総合型選抜に、自分の言葉で挑む力を。


推薦型・総合型選抜は“お見合い”⁉️ スタンフォードに学ぶ「未来のルームメイトにメモ」課題とは?


こんにちは、Educational Enhancement です。

今日は、スタンフォード大学のとてもユニークな出願課題をご紹介します。
アメリカのトップ大学でありながら、試されるのは学力だけではありません。

その課題とは──

💬 未来のルームメイトにメモを書いてください

Virtually all of Stanford’s undergraduates live on campus.
Write a note to your future roommate that reveals something about you or that will help your roommate—and us—get to know you better.

(スタンフォード大学の学部生のほとんどは、キャンパス内で生活しています。未来のルームメイトに宛てて、あなたについて何かを伝えるメモを書いてください。それは、ルームメイト──そして私たちが──あなたのことをよりよく知る助けとなるような内容である必要があります。)

▶️ 出典:Stanford Admissions: First-Year Application

この課題、とてもカジュアルに見えますが、実はとても奥が深いのです。

まるで大学がこう言っているように感じませんか?

「ねえ、私たちはこれから友達になるんだから、あなたのことを教えて!」

🪞学力だけじゃない。「人としてのあなた」を知りたい理由

この課題の目的は、単に“面白いエッセイ”を読ませることではありません。

🎓 なぜ、大学は「その人らしさ」を知りたいのか?

1.共同生活・共同学習の場だから

スタンフォードのような大学では、寮生活やチームでのプロジェクトが基本。
**「一緒に学び、一緒に生活できる人かどうか」**がとても重要なのです。

2.多様な価値観を尊重する教育方針

大学は多様な背景や個性を持った学生を集めたいと考えています。
その人の「視点」「習慣」「価値観」を知ることで、キャンパスにどんな新しい風をもたらすかがわかるのです。

3.入学後に活躍できるかを見ている

エッセイで自分のことを語れる人は、入学後も自分の考えを言語化し、学びを深める力があると判断されます。

4.入試=マッチングの場

大学は「どれだけ優れているか」よりも、**「この人とうちの大学は合うか」**を重視しています。
だからこそ、数値では測れない“あなたらしさ”が大切になるのです。

🌱 自分らしく語る力は、日本の入試でも武器になる

きっと、このカジュアルなスタイル、日本の大学でも今後ますます広がっていくと思います。
実際、最近の推薦型・総合型選抜では、「あなたらしさ」を問う課題や面接が増えてきています。

  • 日常の習慣やクセを通して見える人柄
  • 自分が大切にしている価値観
  • 他者とどう関わってきたか

こうした**“語れる自分”**こそが、これからの入試や進学後の学びで強い武器になるのです。

✍️ あなたなら、どんなふうに自己紹介する?

100〜250語という制限の中で、「一緒に住むのが楽しみ!」と思わせるようなメモを書いてみてください。
こんな書き出しはいかがでしょう?

Hi Roomie! I should warn you now: I sing (badly) in the shower, hoard instant ramen like it’s currency, and talk to my houseplants. But I also make a killer cup of tea, and I’m always happy to listen.

和訳:

やあ、ルームメイト! 最初に言っておくね。私は(下手に)シャワー中に歌うし、カップラーメンは通貨のように買い込むし、観葉植物に話しかけるタイプ。でも、おいしい紅茶を淹れるのが得意で、話を聞くのも好きなんだ。

このようなエッセイは、知識ではなく“にじみ出る人柄”が評価される課題です。
日本の入試でもこうした問いに出会ったとき、自信をもって語れるよう、日ごろから「自分を言葉にする練習」をしておきたいですね。

🗾 日本の大学に提出するなら、こんな感じになるかも?

今回紹介した「未来のルームメイトへのメモ」はスタンフォード大学のユニークな課題ですが、実は日本の総合型選抜や推薦型入試でも、似たような“自己開示型”の課題が出されることが増えてきています

もちろん、アメリカほどカジュアルではないので、礼儀や丁寧さを大切にしながら、自然体で人柄を伝える工夫が必要です。
でもちょっとしたユーモアや個性が加わると、読む側の印象にも残りやすくなります。

✍️ たとえば、日本の学生が日本の大学に出すとしたら、こんな文章はいかがでしょう?

(サンプル1:色々てんこ盛り系)

はじめまして。未来のルームメイトになるかもしれないあなたへ、少しだけ自己紹介を。
朝は目覚ましを3回鳴らしてようやく起きるタイプですが、遅刻はしません(たぶん)。
整理整頓は「努力中」で、机の上は片づけた瞬間からまた散らかります。
料理は簡単なものなら作れますが、味の保証はありません。
でも、ちょっとしたことで笑えるタイプです。
一緒に気楽で楽しい毎日を過ごせたらうれしいです。よろしくお願いします。


(サンプル2:一つに集中系)

毎朝、おにぎりを握るのがちょっとした習慣になっています。
具材はだいたい決まっていて、ツナマヨか梅干し。ご飯の水分量にはこだわりがありすぎて、家族には「職人」と呼ばれています(笑)
小さなことですが、こういう“自分なりのリズム”があると、一日を落ち着いて始められます。
おにぎりくらいならいつでも握ります!「同じ釜の飯を食う仲間!」より。

このように、「自分のことをちょっとユーモアを交えて伝える力」は、これからの入試においても大きな武器になります。(自分らしさをもっと加えて印象深くしたいですね!)
書く練習、話す練習、どちらも日常の中で少しずつトレーニングしていきましょう!


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