早稲田は、「自由な大学」です。
ただしそれは、自分で考え、動き続ける人にだけ開かれる自由です。
早稲田大学は、
一つの大学のようでいて、
実は一つではないのではないか。
学部ごとに、それぞれが
ほとんど単科大学のような顔を持ち、
その集合体として「早稲田大学」という名前が成り立っている。
大学で働いてきた中で、
私はずっとそんな感覚を持っていました。
「自由な大学」という言葉の裏側
早稲田は、よく
「自由な校風の大学」
「多様な学生を受け入れる大学」
と言われます。
それは、たしかに事実です。
入試制度を見ても、
- 一般選抜
- 共通テスト利用
- 総合型選抜
- 地域探究・貢献入試
- 学校推薦型選抜
- 帰国生・外国学生対象入試
と、入口はとても多様です。
ただ、この「自由」という言葉は、
少し注意して受け取る必要があるとも感じています。
早稲田は、
求める人には、どこまでもチャンスを与える大学です。
一方で、
自分から何も求めなければ、驚くほど放置される大学
でもあります。
手取り足取り導いてくれる場所ではありません。
自分から動き、掴みにいく人にだけ、
次の扉が開いていく。
その構造は、
大学生活だけでなく、
入試のあり方にも、かなりはっきり表れています。
早稲田の入試は「自由」だが、ゆるくはない
早稲田の入試は、
一見するととても自由です。
- 書く内容も幅広い
- 学部ごとに課題も違う
- 正解が用意されているようには見えない
だからこそ、
「何を書いてもいいのでは?」
「自分の好きなことを書けばいいのでは?」
と考えてしまう人も少なくありません。
でも実際には、
早稲田の入試はかなり厳密です。
問われているのは、
- その問いを、どう読んだのか
- なぜ、そこに引っかかったのか
- どんな順番で考えたのか
という、思考の組み立て方そのものです。
自由に見えて、
「問いへの向き合い方」は、
とても細かく読まれています。
なぜ学部理解が決定的に重要なのか
早稲田を受けるとき、
「早稲田大学」という一括りで考えてしまうと、
どうしてもズレが生まれます。
なぜなら、
早稲田では学部ごとに、
- 問いの立て方
- 重視される思考
- 評価の視点
が、かなり違うからです。
文化構想学部と、
社会科学部と、
政治経済学部では、
同じ「考える力」でも、
期待されている使い方が違います。
だからこそ、
早稲田を受ける=
自分が進みたい学部を、
きちんと理解すること
になります。
大学全体の雰囲気だけでなく、
その学部が何を学問として大切にしているのか。
どんな問いに価値を置いているのか。
そこを読み取らないまま書かれた志望理由やレポートは、
どうしても表層的に見えてしまいます。
入試は「大学生活の予告編」
早稲田の入試を見ていると、
私はいつもこう感じます。
これは、入学後の大学生活の予告編なのだと。
- 自分で問いを見つけられるか
- 与えられた課題を、そのまま受け取らずに考え直せるか
- 学部という場を、どう使おうとしているか
入試の段階で、
すでにそれが試されている。
だからこそ早稲田は、
「すごい実績」よりも、
「どう考えようとしているか」を重視するのだと思います。
「早稲田に向いている人」とは
早稲田に向いているのは、
必ずしも派手な経験をしてきた人ではありません。
自分は何を学びたいのか。
なぜそれを学びたいのか。
そのために、この学部をどう使いたいのか。
こうした問いを、
自分の言葉で考え続けられる人です。
早稲田の入試は、
一見すると自由には見えません。
問いも条件も、むしろ細かく設定されています。
それでも問われているのは、
与えられた枠組みの中で、
自分は何を考え、どこから動き出すのか
という姿勢です。
早稲田を受けるということ
早稲田を受けるということは、
単に合格を目指すことではありません。
その大学の構造を理解し、
その中で自分がどう動くつもりなのかを、
言葉にしてみることです。
自由な大学だからこそ、
準備なしでは通用しない。
早稲田の入試は、
そのことを、
かなり率直に突きつけてきます。
このブログが、
「早稲田を目指すかどうか」を考える人にとって、
そして
「早稲田をどう受けるか」を考える人にとって、
一つの視点になれば幸いです。
Educational Enhancement(EE)
探究・志望理由・面接を
「説明できる形」に整える教育サポート。
「このままで大丈夫か」を、
一度だけ確認する相談です。
※ 正解を教える相談ではありません
※ 継続前提・無理な勧誘はありません




