「合格できない理由」は、能力不足ではありません
このブログで扱うのは、
不合格例の分析ではありません。
また、
「こうすれば受かる」という
ノウハウの提示でもありません。
ここで整理したいのは、
慶應SFC(総合政策学部・環境情報学部)のAO入試で、
ここで止まってしまうと評価につながりにくい 提出物に共通しやすい「止まり方」です。
なぜ、慶應SFCのAO入試は「難しく感じられる」のか
慶應SFCのAO入試は、
しばしば「特別」「難しい」と言われます。
その理由は、
求められているレベルが高いから、
というよりも、
何をどう見られているのかが、
表面上わかりにくい
からです。
活動内容やテーマは提示されていても、
それをどう読まれ、
どこで評価が分かれるのかが
見えにくい構造になっています。
SFCのAO入試が見ているのは「結果」ではない
SFCのAO入試では、
- どんな活動をしたか
- どれだけ実績があるか
よりも、
- なぜそれを問題だと捉えたのか
- どのように考えを進めたのか
- どこで立ち止まり、考え直したのか
といった、
思考の流れそのものが読まれます。
そのため、
活動がある程度そろっていても、
評価に大きな差が生まれます。
多くの人が止まってしまう「3つの地点」
① 問いが「設定」で止まっている
問いは書かれています。
しかし、
- なぜその問いに至ったのか
- どこに引っかかりがあったのか
が十分に言語化されていないまま、
次の段階へ進んでしまうケースです。
問いが
「考え始めるための起点」ではなく、
「書類に必要な要素」になってしまっている
状態とも言えます。
② 実践が「活動報告」で止まっている
SFCのAO入試では、
実践や活動を書く人が多くいます。
しかし、評価されにくい提出物では、
- 何をしたか
- どれだけ頑張ったか
の説明が中心になり、
- その実践で何を確かめようとしたのか
- 何が想定と違ったのか
が十分に整理されていません。
実践が、
検証ではなく「経験の列挙」で
止まってしまっています。
③ 「わかった」で思考が閉じてしまう
探究をまとめる段階で、
- 分かったこと
- 学んだこと
をきれいに書いて終えてしまうケースも
多く見られます。
しかしSFCでは、
ここまで考えた結果、
何がまだ分からないのか
次に何を考える必要があるのか
が、むしろ重要です。
思考が
きれいに完結してしまうと、
大学で続きを考える余地が見えなくなる
のです。
なぜ、ここで止まりやすいのか
この「止まり方」は、
能力の問題ではありません。
むしろ、
- 自分の考えを
自分で評価しなければならない - 正解の形が提示されていない
というSFC AO入試の構造そのものが、
原因になっています。
自分の探究が、
- もう一段深められるのか
- どこが弱いのか
を、
本人だけで判断するのはとても難しい
のです。
合格した提出物との違いは、どこにあるのか
※ 前回のブログでは、
慶應SFCのAO入試で合格点に達した提出物を一例として、
「思考がどこまで整理されていたか」を分析しています。
あわせて読むことで、今回扱っている
「多くの人が止まってしまう場所」が、
より立体的に見えてくるはずです。
▶ 前回の記事: 慶應SFC AO入試|合格点に達した探究アウトプットは、どこが違うのか
前回のブログで紹介した
合格点に達したモデルケースでは、
- 問いが、考え直された形で提示されている
- 実践が、検証として位置づけられている
- 思考が途中で終わっていることが、
きちんと示されている
という特徴が見られました。
違いは、
「すごさ」ではなく、
思考の整理と編集の深さにあります。
最後に
慶應SFCのAO入試で
多くの人が止まってしまうのは、
考えていないからでも、
努力が足りないからでもありません。
考えが、
どこで止まっているのかが
見えにくいから
です。
このブログが、
自分の探究や提出物を、
- どこまで考えきれているか
- どこで止まっているか
を見直すための
一つの視点になればと思います。
次回は、
こうした「止まり」を、
どのようにして
思考として前に進めていくのか
について整理していきます。
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