I 関係探究型
― 影響を見る・つながりを見る・違いが出るかを見る
II 問題発見型
― 見落とされている課題や空白を見つける
リサーチクエスチョンが書けないのは、発想力が足りないからではありません。
多くの場合、問いを「思いつくもの」だと考えていることが原因です。
英語圏のアカデミックライティングでは、問いは思いつくものではなく、
構造として設計するものとして扱われます。
この記事では、その視点をヒントに、日本の探究活動でも使える形に整理した
シンプルな問いの枠組みを紹介します。
実は、問いは大きく分けると2種類に整理できます。
問いは2種類に整理できる
■ 関係探究型
何かと何かの関係を探る問い
多くの探究・研究はここに属します。
変数同士の関係を観察・分析するタイプの問いです。
代表的なパターン:
- 影響を見る
XはYにどのような影響を与えるか - つながりを見る
XとYにはどんな関係があるのか - 違いが出るかを見る
Xが違うとYは変わるのか
これらは表現が異なっていても、
「関係を検証する」という同じ構造を持っています。
英語圏の研究でも多く使われる問い
- How does X affect Y?
- What is the relationship between X and Y?
- To what extent does X influence Y?
などは、この枠組みに位置づけられます。
つまり探究の王道は、
関係を見に行く問いを立てることにあります。
■ 問題発見型
まだ見えていない課題や空白を見つける問い
こちらは性質が少し異なります。
関係を測るのではなく、
そもそも何が見落とされているのかを探る問いです。
英語圏のアカデミックライティングでは、この種の問いは次のような形で現れます。
- What is not yet understood about X?
- Where is the gap in current research on X?
- Why has X not been sufficiently examined?
ここで重視されているのは、
結果の説明ではなく、
研究の出発点となる空白を特定することです。
日本の探究活動に置き換えると、例えば次のようになります。
- まだ十分に説明されていない点は何か
- 見落とされている視点はどこか
- なぜこの現象は理解されていないのか
多くの優れた探究は、
関係を調べる前にこの問いから始まります。
問題発見型は、
探究の入口をつくる問いだと言えます。
なぜこの整理が重要なのか
問いが書けないとき、多くの生徒は
- テーマに縛られる
- 発想に頼る
- 正解を探す
という状態に陥ります。
しかし問いを構造として見ると、
やるべきことは明確になります。
- 関係を探るのか
- 問題を見つけるのか
どちらに進むのかを決めるだけです。
この整理ができると、
問いは偶然ではなく再現可能になります。
問いは才能ではなく設計できる
探究で差がつくのは、特別な発想を持っているかどうかではありません。
問いを構造として扱えるかどうかです。
リサーチクエスチョンは思いつきではなく設計できる。
この視点を持つだけで、テーマの見え方も探究の進み方も大きく変わります。
リサーチクエスチョンの基本構造(EE整理)

EEでは、この構造を基礎フレームとして
問いの設計を指導しています。
Educational Enhancement(EE)
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