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慶應AO合格者資料を読み解く!任意提出資料の設計⑤なぜ思わず読みたくなるのか?― 思考が伝わる視覚設計


本稿では、探究活動をパワーポイントなどでまとめた任意提出資料を主な対象として分析しています。
ただし、ここで述べる視点は活動報告やポートフォリオにも広く当てはまるものです。

「わくわくさせる資料」というものがあるとすれば、それはどのような資料なのでしょうか。

それは、書き手のわくわく感や熱量が自然に伝わってくるものだと思います。

では、その条件は何でしょうか。その仕掛けはどこにあるのでしょうか。

合格者の提出物を読み解いていくと、いくつか共通する設計上の特徴が見えてきます。
以下では、その特徴を順に整理します。

シリーズ目次

本シリーズでは、総合型選抜における任意提出資料について、
実際の合格資料の観察を手がかりに整理します。

形式を模倣することを目的とするのではなく、
読み手の理解を助ける設計の視点を共有することを目的としています。

第1部:任意提出資料を理解する

― 役割・分量・評価の読み解き

第2部:任意提出資料を設計する

― 構成・視覚・仕上げの実践

写真や図に対して

・注釈
・コメント
・強調
・丸囲み

が付けられている場合、書き手がどこに注目したのかが明確になります。

読み手は単に資料を見るのではなく、書き手の観察視点を追うことができます。
この視点共有が理解への参加感を生みます。

観察提示の後に

・気づき
・理解
・発見

箇条書きで整理されていると、理解の進行が明確になります。

情報提示に留まらず、思考の展開が共有されます。
これにより資料が結果報告ではなく、探索過程として体験されます。

資料が

観察
→ 整理
→ 理解

という流れで構成されている場合、読み手は迷わず進むことができます。

ページごとの役割が明確であるほど、認知負荷が低減され、集中が維持されます。
この滑らかな進行が没入感を生みます。

任意提出資料では、「私は」という語りが一つの鍵になります。

人の意見をまとめるだけでは、その人の思考は見えてきません。
自分は何を見て、何を感じ、どう考えたのか。
それが示されたとき、資料は初めて読み手に届きます。

書き手の視点がはっきりと表れている資料では、読み手はその思考の流れを自然に追うことができます。
こうした「書き手の存在」が感じられることが、資料への関与を高める要因の一つです。

活動を紹介する資料であっても、次のような視点があると読み手の理解が進みやすくなります。

・何に関心を持ったのか
・どのような経験をしたのか
・そこから何を考えたのか
・自分にとってどんな意味があったのか

活動の内容そのものだけでなく、その経験をどのように捉え、どう意味づけているかが伝わることが重要になります。

任意提出資料における「思わず読みたくなる感覚」は、偶然の印象ではなく設計の結果として生じます。

・視点共有
・発見提示
・流れ構成
・思考の可視化

これらが成立する場合、資料は読み手の理解体験を伴うものとなります。
重要なのは印象を作ることではなく、理解参加を促す設計にあります。

任意提出資料は、「理論的な思考展開」に「自分の熱量」をちりばめるものです。
そんな資料が出来上がれば、読み手は自然と引き込まれます。

「このままで大丈夫か」を、
一度だけ確認する相談です。

思考を深めながら次の一歩まで伴走します。

※ 正解を教える相談ではありません
※ 継続前提・無理な勧誘はありません
※ 対応人数には限りがあります


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