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慶應AO合格者資料を読み解く!任意提出資料の設計①そもそも任意提出資料とは何なのか


シリーズ目次

本シリーズでは、総合型選抜における任意提出資料について、
実際の合格資料の観察を手がかりに整理します。

形式を模倣することを目的とするのではなく、
読み手の理解を助ける設計の視点を共有することを目的としています。

第1部:任意提出資料を理解する

― 役割・分量・評価の読み解き

① そもそも任意提出資料とは何なのか
② 任意提出資料を出すべき人・出さない方がいい人
③ 任意提出資料は何ページ必要?
 ― 合格資料から見る分量の現実
④ 読まれる任意提出資料は何が違うのか
 ― 合格資料に共通する設計
⑤ なぜ合格資料は読み進めたくなるのか
 ― 思考が伝わる視覚設計

第2部:任意提出資料を設計する

― 構成・視覚・仕上げの実践

⑥ 任意提出資料を作る前に整理しておくこと
⑦ 任意提出資料のページ構成の作り方
 ― 理解される流れの設計
⑧ 図・写真・注釈はこう使う
 ― 視点が伝わる資料設計
⑨ 提出前に必ず確認したい5点
 ― 任意資料の最終調整
⑩ 任意提出資料の作り方まとめ
 ― 合格資料から学ぶ設計プロセス

制度上の位置づけと役割

総合型選抜では、出願書類の中に「任意提出資料」という項目が設けられている場合があります。
ここではまず、その基本的な位置づけを整理しておきます。

総合型選抜では、志望理由書や調査書など必ず提出する書類が定められています。
それに対して任意提出資料とは、受験生が自らの判断で追加提出できる資料を指します。

大学や制度によって扱いは異なりますが、一般的には次のようなものが該当します。

・探究活動の成果資料
・研究まとめ
・制作物
・プレゼンテーション資料
・活動記録

提出が義務ではない点が特徴です。

※慶應義塾大学の入試要項においても、任意提出資料は制度上明確に位置づけられています。
以下の公式資料を参照することで、制度としての扱いを確認できます。

任意提出資料の役割

任意提出資料は、成果の量を示すためのものではありません。
適切に設計された場合、次のような機能を持ちます。

・思考過程の可視化
・探究の深まりの提示
・関心領域の共有
・理解を助ける補助資料

つまり、評価者が受験生を理解するための追加情報として機能します。


必ず提出すべきものではない

ここは誤解されやすい点です。
任意提出資料は必須ではありません。
また、提出しただけで有利になるものでもありません。

評価に寄与するかどうかは、

・内容が整理されているか
・思考が提示されているか
・理解可能な構造になっているか

に左右されます。

提出の判断は
「出せる資料があるか」ではなく、
思考を伝える設計ができているか
を基準に考えることが重要です。


まとめ

任意提出資料とは追加情報を提示する手段であり、義務ではありません。
しかし、探究の過程や視点を共有できる場合には、理解を助ける媒体となり得ます。

重要なのは提出の有無ではなく、
自分の取り組みをどのように伝えるかという視点です。

次回は、実際の合格提出資料を例に、理解を助ける設計がどのように現れているのかを具体的に整理します。


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