探究が進まない理由は、「入口の選び方」にある
Episode 2 では、
探究が「合わない」と感じる正体は、
才能ではなく 学び方のミスマッチ だと整理しました。
では、そのミスマッチは、
どこで起きているのでしょうか。
多くの場合、つまずきは
「考え始める最初の一歩」
──つまり 入口の選び方 にあります。
探究は、
どこから考え始めるかによって、
進みやすさが大きく変わる学びです。
探究には、主に「3つの入口」がある
探究の始め方には、
大きく分けて 3つの入口 があります。
どれが正しい・間違い、ということはありません。
自分に合う入口から入れるかどうかが重要です。
①「気になる違和感」から入る入口
最も身近で、多くの人が使いやすい入口です。
- なんとなく気になる
- 納得できない
- 「これって当たり前?」と感じた
こうした 小さな違和感 を出発点にします。
例:
- なぜ同じ学校でも、クラスによって雰囲気が違うのか
- なぜこのルールは守られにくいのか
「問いを立てなきゃ」と考えるより、
気づきを言葉にするところから始めるのがポイントです。
②「比べてみる」ことから入る入口
考えることが苦手に感じる人でも、
比較は比較的取り組みやすい入口です。
- 昔と今
- AとB
- 自分と他者
例:
- 昔と比べて、学び方はどう変わったのか
- なぜA校ではうまくいって、B校では難しいのか
「何が違うのか」を並べてみるだけで、
自然と問いが立ち上がってきます。
③「すでにあるテーマ」から入る入口
「テーマはあるけれど、どう進めればいいか分からない」
という人に向いている入口です。
- 授業で扱った内容
- ニュースで知った話題
- すでに決まっている課題テーマ
ここから、
- どの部分を深めるか
- 何を明らかにしたいのか
を整理していきます。
ゼロから考えなくていい分、
足場がある人には非常に有効です。
入口が合わないと、探究は一気に苦しくなる
探究がつらく感じるとき、
多くの場合、
- 本当は比較から入る方が楽なのに
→ いきなり抽象的な問いを作ろうとする - 違和感はあるのに
→ 無理に「立派なテーマ」を探そうとする
といった 入口のズレ が起きています。
これは能力の問題ではありません。
入口が合っていないだけです。
「探究が合う人」とは、才能がある人ではない
探究が合う人とは、
- 自分が入りやすい入口を知っている
- 合わなければ、入口を変えられる
人です。
逆に言えば、
入口さえ整えば、
多くの人は探究を進められるようになります。
Episode 3 のまとめ
探究には、
- 正解の入口
- みんな同じ入口
はありません。
あるのは、
自分に合う入口です。
探究が止まったときは、
「才能がないのか」を考える前に、
入口を変えられないか
を考えてみてください。
次回予告
Episode 4|入口が見つかると、問いは自然に生まれる
次の Episode 4 では、
この 3つの入口 から、
どのようにして「問い」が形になっていくのかを見ていきます。
無理にひねり出す問いではなく、
自然に立ち上がる問いの作り方を整理します。
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