「考えが途中で止まってしまう状態」から先に進むために
※ 前回の記事では、
慶應SFC(総合政策学部・環境情報学部)のAO入試で
多くの人が思考の途中で止まってしまう場所を整理しました。
今回は、その「止まり」をどう越えていたのかを見ていきます。
▶ 前回の記事:
慶應SFC AO入試|多くの人が止まってしまう場所
※ あわせて、
慶應SFCのAO入試で合格点に達した提出物を一例として、
「思考がどこまで整理されていたか」を分析した記事もあります。
今回の内容を、到達点と照らし合わせて読むと、
思考の進み方がより立体的に見えてきます。
▶ 関連記事:
慶應SFC AO入試|合格した提出物は、ここが違う。
先に結論から
慶應SFCのAO入試で
思考を前に進めている人は、
特別な方法を知っているわけでも、
すごい実績があるわけでもありません。
違いは、ただ一つ。
自分の考えを、
一度立ち止まって「考え直す対象」として
扱えているかどうか
です。
① 問いが「考えたあと」の形になっている
評価される提出物では、
問いそのものが
「最初に思いついた形」のままではありません。
なぜその疑問を持ったのか。
考えていく中で、どこに引っかかりを感じたのか。
何がはっきりせず、何をもう少し整理したいと思ったのか。
そうした思考の積み重ねを経て、
問いが整理された形で示されています。
そのため、問いだけを読んでも、
「この問いは、ちゃんと考えた末に
ここにたどり着いたものだ」
ということが伝わってきます。
問いは、うまく作られているというよりも、
考えた結果として、こういう形に残っている
という印象に近いものです。
② 実践を「検証の場」として使っている
合格点に達した提出物では、
実践や活動はゴールではありません。
- 仮説を確かめるため
- 想定と違う結果を確認するため
に行われています。
そのため、
- 思ったほど効果が出なかった点
- うまくいかなかった理由
も、
マイナスではなく
思考を進めるための材料として整理されています。
実践が、
「頑張った証拠」ではなく、
考えを前に進めるための手がかりとして
使われているのです。
③ 結論を「閉じずに」大学につないでいる
評価される提出物では、
きれいな結論で終わることがほとんどありません。
代わりに、
- ここまでで分かったこと
- まだ説明しきれていない点
- 次に考えるべき問い
が、はっきりと区別されています。
これは、「未完成」という意味ではありません。
大学で続きを考える理由が、
自然に見えてくる形になっている
ということです。
なぜ、これを一人でやるのは難しいのか
ここまで読むと、
「なるほど」と感じる人もいると思います。
ただ、このレベルの整理を
一人で行うのは、実際には簡単ではありません。
理由ははっきりしています。
自分の考えのどこが止まっているのかを、
自分だけで判断するのは難しい
からです。
問いが浅いのか、
まだ考えられる余地があるのか。
実践が検証になっているのか、
単なる活動報告で終わっているのか。
これらは、
本人にはとても見えにくいポイントです。
EEが関わると、何が変わるのか
Educational Enhancement(EE)では、
答えや正解を渡すことはしません。
代わりに行うのは、
- 思考の流れを一度、外に出すこと
- どこで止まり、どこで考えが飛んでいるかを
一緒に確認すること
です。
「足りないから直す」のではなく、
「どこを考え直せば前に進めるか」を
整理していきます。
最後に
慶應SFCのAO入試で評価されるのは、
完成された答えではありません。
考え続けられる状態にあるかどうか
です。
思考が途中で止まること自体は、
決して悪いことではありません。
大切なのは、
- どこで止まっているのか
- そこからどう動かせるのか
を、言葉にできること。
このブログが、
自分の探究や提出物を
もう一段前に進めるための
一つの視点になれば幸いです。
Educational Enhancement(EE)
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