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[探究が合う人・合わない人] Episode 2|探究が「合わない」は才能の問題ではない


多くの場合、起きているのは「学び方のミスマッチ」

Episode 1 では、
探究が「つらい」「苦手だ」と感じる理由は、
能力の問題ではなく、
考え方を練習するための「足場」が不足していることだと整理しました。

それでも、多くの生徒は次にこう考えます。

  • やっぱり自分は向いていないのかもしれない
  • 探究が合う人と、合わない人がいるのでは
  • 才能の差なのではないか

この考え方には、
とてもよくある誤解があります。

探究で立ち止まったとき、
多くの人は無意識のうちに、

できない
→ 向いていない
→ 才能がない

という一直線の解釈をしてしまいます。

けれど、その途中には
見落とされがちな段階があります。

どう考えればいいか分からない
→ 進め方が分からない
→ 立ち止まる

ここで起きているのは、
才能の問題ではなく、方法の問題です。

もし探究が本当に才能で決まるなら、

  • 最初から楽しめる人
  • 最初から苦手な人

が、はっきり分かれるはずです。

しかし実際には、

  • 最初は苦手だったが、途中から伸びる
  • 周りより遅れていたのに、最後に深まる

こうした生徒は、決して珍しくありません。

これは、探究が

才能ではなく、
考える練習を重ねることで伸びる学び

であることを示しています。

探究では、

  • 問いを立てる
  • 情報を比べる
  • 意味をまとめる

といった、
普段の授業とは違う思考の使い方が求められます。

これまで、

  • 正解を当てる
  • 早く答える
  • 先生の期待に応える

学び方に慣れてきた人ほど、
この切り替えに時間がかかることがあります。

つまり、

探究が合わない
=能力が低い

ではなく、

探究という学び方に
まだ慣れていない

という状態です。

探究が「合わない」と感じたとき、
それを才能の問題だと決めつけるのは、
少し早すぎます。

多くの場合、起きているのは、

学び方のミスマッチ

です。

■ 次回予告

探究が合う人・合わない人
Episode 3|探究には“3つの入口”がある

次の Episode 3 では、
探究を進めるときに役立つ「足場」を、
具体的に見ていきます。

探究は、
どこから考え始めるかで、
進みやすさが大きく変わります。
自分に合った入口を、一緒に整理します。

「このままで大丈夫か」を、
一度だけ確認する相談です。

今の状態を整理する

※ 正解を教える相談ではありません
※ 継続前提・無理な勧誘はありません


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