アメリカの大学には、Dead Week(デッドウィーク)という文化があります。
期末試験(Final Week)前の1週間で、授業はすでに終わっていますが、学生たちは信じられないほどクレイジーに勉強します。図書館は24時間満員。誰もがゾンビのような顔でカフェインと格闘しながら、必死にペーパーを書いている。
夜中のキャンパスにも、異様な熱気がただよっています。
でも不思議なことに、Final Week(試験本番)になると、むしろキャンパスは落ち着くんです。みんな静かに諦めて、淡々とテストを受けるモードに切り替わっていく。
つまり、一番「カオス」なのは、Dead Week。
真夜中の寮で聞こえた奇声の正体
私が経験した忘れられない出来事があります。
ある夜、寮の部屋でレポートを書いていたとき、外から30人くらいの学生の奇声が聞こえてきたんです。「何ごと!?」と窓を開けてみたら…
真っ裸の学生たちが夜のキャンパスを全力疾走している!!
どうやら、どこかの1年生寮の伝統イベントらしく、Dead Weekのストレスと疲労、そしてアメリカン・ユーモアが混ざった衝撃のカルチャーショックでした。
本気で学ぶからこそ、全力でふざける。この空気感が、ちょっと羨ましくもありました。
そんな「死ぬほど勉強する週」は、今でも忘れられない異文化体験のひとつです。