“1分の気づき”から問いを作る方法(高校生向け)(心理編)
EE式 RQ入り口3型 × RQ出口4型で “心の動き” を読み解く
■ はじめに
経済編・経営編はお読みいただけましたか?
心理編は、この2つの“橋渡し”になる探究です。
経済は 「社会の変化」 を読み、
経営は 「企業の選択」 を読み、
心理は 「人の心の動き」 を読みます。
つまり心理は、
「一人ひとりの心の中で何が起きているのか」を読み解く分野。
行動の背景には、必ず “心の動き” がある――それを探究するのが心理学です。
💡 心理探究の最大の魅力は、「自分ごと化」しやすいこと。
モチベーション、SNSの使い方、友だち関係、勉強効率、購買行動。
どれも “心の動き” が関わっています。
「なんで私はこう感じるんだろう?」
「なんでみんなこう行動するんだろう?」
あなたの“1分の気づき”が、心理探究の出発点です。
🚀 心理探究を知ると、世界が“別の角度”で見える。
人が選ぶ理由、人が動く理由、人が迷う理由――
その裏側には、必ず心理的メカニズムがあります。
心理探究は、
「行動」ではなく「心の仕組み」を読む学び。
これは高校生が最も面白いと感じやすい分野でもあります。
🌱 心理は“専門用語”より、まず違和感から。
今日は“あなたの1分の気づき”を、
“行動の裏側を読む力” に変えていきましょう。
そこでEEでは、探究の流れを次の2ステップに整理しています。
■ EE式:問いを作る2ステップ構造
- Step1:気づき → 問い(RQ入り口3型)
- Step2:問い → 結論(RQ出口4型)
この2つがつながると、誰でも深い探究ができます。
この記事では
- 心理探究の本質
- EE式 RQ入り口3型(心理版)
- EE式 RQ出口4型(心理版)
- 心理 × 探究テーマ20選
- 探究 → 志望理由書へのつなげ方
- 関連リンク(経済編/経営編)
を、一気にまとめて解説します。
1. 心理探究を動かすのは「感情の違和感」
心理探究は、心が動いた瞬間から始まります。
🔎 心理の“気づき”例
- 勉強する気が出る日と出ない日の差が激しい
- SNSでの「いいね」の数が気になってしまう
- 人前で急に緊張する理由が分からない
- 買うつもりがなかったのに広告で欲しくなる
- 同じ授業でも先生によって集中度が違う
- 友だちの言葉が妙に刺さるときがある
- 人が並んでいると、自分も並びたくなる
- やる気が出る音楽と出ない音楽がある
すべて “心理学的に説明できる現象” です。
この違和感を、まずは EE式の入り口3型で問いに変えます。
2. EE式 RQ入り口3型(心理版)
① 変化発見型
「どんな場面で気持ちが変わった?」
- やる気が上がった/下がった瞬間
- 緊張が強くなる場面
- SNSで落ち込むタイミング
- 購買欲が高まる瞬間
② 視点転換型
「誰の心にどう影響した?」
- 自分
- 友人
- 先生/家族
- SNSユーザー
- 消費者(マーケと相性抜群)
③ 本質探究型
「そもそも、人はなぜそう感じる?」
- なぜ承認欲求が生まれる?
- なぜプレッシャーに弱くなる?
- なぜ不安は広まりやすい?
- なぜ広告は人の心を動かせる?
EE式:問いを作る2ステップ構造
- 変化発見型:何がどう変化した?
- 視点転換型:誰にとってどんな意味?
- 本質探究型:そもそもなぜ?
- 比較型:AとBはどう違う?
- 相関型:AとBはどれくらい関係?
- 因果型:なぜそうなる?
- 構造型:どんな仕組み・構造?
3. EE式 RQ出口4型(心理版)
心理の問いは、出口4型に変換すると一気に分析ができるようになります。
① 比較 ― 場面・人・条件を比べる
- 友だちと一人のとき、緊張の強さはどう変わる?
- 先生Aと先生Bで、集中のしやすさは違う?
- 対面授業とオンライン授業で、理解度は違う?
② 相関 ― 心の状態 × 行動の関係
- 睡眠時間と集中力は相関する?
- SNS利用時間と幸福度は関係する?
- モチベーションと勉強量は比例する?
③ 因果 ― 心が動いた理由を読む
- なぜこの広告に惹かれた?
- なぜこの授業は集中できる?
- なぜ不安が急に強くなった?
④ 構造 ― 心の仕組み・認知のクセを読む
人はなぜ並んでいる店に惹かれる?(社会的証明)
なぜ「損したくない」という気持ちは強い?(損失回避)
なぜ同じ情報でも言い方で印象が変わる?(フレーミング)
4. 心理 × RQ20選(感情/SNS/学習/購買行動)
🔵【比較型】
場面や人を比べると、“心の違い” が見えてくる。
- 友人と一人での勉強、集中力はどう違う?
- 先生によって授業の理解度はどれほど変わる?
- SNSの種類で幸福度は違う?
- 音楽あり・なしで作業効率は変わる?
- 部活の経験者と未経験者で緊張しやすさは違う?
🟢【相関型】
心の状態と行動の“関係”を見る型。
- SNS利用時間と自己肯定感は相関する?
- 睡眠時間と記憶力は比例する?
- 褒められた回数とやる気の持続は関係する?
- ストレス量と食欲は相関する?
- テスト直前の不安と点数の関係は?
🟠【因果型】
“なぜそう感じたのか?” の理由を読む型。
- なぜ人は「いいね」が気になる?
- なぜ緊張は本番に強く出る?
- なぜ広告を見ると急に欲しくなる?
- なぜやる気が急に切れる?
- なぜネガティブな言葉は強く残る?
🔴【構造型】
心の仕組み・認知のクセを“構造”として読む型。
- 承認欲求はどのように生まれる?
- 幸せを感じる脳の仕組みは?
- 人はなぜ口コミを信じやすい?
- モチベーションの構造はどう成り立つ?
- SNSはなぜ依存を生みやすい構造なのか?
💬 ワンポイント
🟠 因果型:「この出来事は、なにが原因でこうなったの? を考える」
🔴 構造型:「同じような出来事をまとめて、
どんな仕組み・流れ・サイクルになっているのか図にできる? を考える」
5. 探究 → 志望理由書につなげる
心理探究は、志望理由書との相性が最強です。
- 自分の行動の理由を言語化できる
- 人の動きを“心の仕組み”から説明できる
- 社会・経済・経営など複数分野との接続がしやすい
「なぜ心理に興味があるのか」 を具体的に語れるようになるため、
総合型・推薦入試で圧倒的な強みになります。
6. 心理探究はどんな学部につながる?
心理は幅広い学問につながります。
心理(Psychology)
教育(Education)
社会(Sociology)
マーケティング(Marketing)
経営(Business)
看護・医療(Health / Nursing)
国際教養・総合政策(Liberal Arts / Policy Studies)
7. まとめ
- 心理探究は「心の動き × 違和感 × 読み解き」
- “気持ちの揺れ” から問いを作るのが心理探究
- EE式入り口3型で心の違和感を問いに変換
- EE式出口4型で分析 → 結論に進む
- SNS・学習・購買行動など身近なテーマと相性抜群
- 志望理由書で一番説得力が出る分野
8. 次回予告
教育 × 探究 ― “学びの仕組み” は最高の実験場
心理は「心の動き」を読む探究。
次の教育編では、
「なぜ人は学べるのか?」
「どうすれば学びは変わるのか?」
という “学びの根本” に迫ります。
最後に:迷ったら相談してください
探究テーマや志望理由書で迷ったときは、いつでもご相談ください。
一緒に、“あなたの言葉”を形にしていきましょう。
- 「AIっぽい」文章になっていないかチェックしたい
- 体験をどう“本物の言葉”に変えるか迷っている
- 自分らしい声を取り戻したい
- 評価者に伝わる“人間味”の出し方を知りたい
これらを一緒に整理していきます。
AIが整える時代だからこそ、
整いすぎない“あなたの言葉”を見つける時間が大切です。
✔ 診断メニュー(まずは方向性だけでもOK)
- 探究テーマの方向性チェック
- 志望理由書の方向性チェック
- 体験の意味づけ整理
- 価値観(芯)の言語化
- ストーリー構成の診断
- AIとの使い分けアドバイス
まずは方向性チェックだけでもOK👇





