こんにちは、高校生のみなさん!
探究テーマは決まったけど、「問い」がうまく立てられない…。そんな経験はありませんか?
今回は、「よくあるNGリサーチクエスチョン」を5つのタイプに分類して、それぞれの問題点・改善方法・OK例を紹介します。
自分の問いをチェックする「問いの健康診断」として使ってみましょう!
NGタイプ①:あいまいすぎる問い
❌ NG例:「スマホって悪いの?」
📌 問題点:何をどう調べたいのか不明。対象・条件が曖昧すぎる。
✅ 改善例:「スマホの使用時間が長い高校生は、短い生徒と比べて学習効率に差があるか?」
NGタイプ②:Yes/Noで終わる問い
❌ NG例:「部活動は勉強に悪い影響を与えるのか?」
📌 問題点:YesかNoだけで終わる問いは、深い分析につながりにくい。
✅ 改善例:「部活動に参加している高校生と参加していない高校生の、学習時間や成績に違いはあるのか?」
NGタイプ③:自分で調べられない問い
❌ NG例:「戦争はなぜ起きるのか?」
📌 問題点:範囲が広すぎて、高校生の探究としては手に負えない。
✅ 改善例:「日本の高校生は、平和教育によって戦争への意識がどう変化しているか?」
NGタイプ④:答えがすでに明らか
❌ NG例:「運動すると健康にいいのか?」
📌 問題点:多くの研究で明らかになっている内容は、探究の価値が薄い。
✅ 改善例:「朝運動をしている高校生は、しない生徒と比べて集中力やストレスに違いがあるのか?」
NGタイプ⑤:比較対象が不明確
❌ NG例:「日本の教育は他国に比べてどうか?」
📌 問題点:「他国」が不明確でデータが集めにくい。
✅ 改善例:「フィンランドと日本の高校生における探究学習の授業スタイルの違いは?」
まとめ:「問いの健康診断」チェックリスト
- あいまいな言葉を使っていないか?
- 調べたい対象と比較対象がはっきりしているか?
- データや資料を使って検証できる問いか?
- Yes/Noで終わらない問いになっているか?
- 探究の価値(なぜ今この問いなのか?)があるか?
探究の成功は、問いづくりから始まります。
「問いの質は、探究の質」──あなたの問いは今、どんな状態ですか?