高校生向け|経営・経済の探究テーマに困ったらこれ!


探究とは、ただ「調べる」ことではありません。
**「問いを通して、自分の考えを深めること」**です。

たとえば、
「なぜこの商品は売れているんだろう?」
「なんであの企業は人気なんだろう?」
といった小さな疑問も立派な探究のスタートです。

探究活動では、以下の3つを意識すると進めやすくなります。

✅ 1. テーマを選ぶ

まずは、自分の興味や身の回りからテーマを見つけます。
たとえば「カフェの人気の理由」や「高校生のお金の使い方」など。

✅ 2. リサーチクエスチョン(問い)にする

テーマを、「なぜ?」「どうして?」という問いの形にしてみましょう。
例:「高校生がカフェで過ごす時間は、どのような理由から選ばれているのか?」

✅ 3. 自分のストーリーに埋め込む

  • きっかけは文化祭でのお店づくりだった
  • 家族が経営者で日常的に話題に出ていた
  • バイト先でお客さんの行動に気づいた など

経営や経済の探究は、自分の周りの身近な出来事や疑問からスタートする方が良さそうです。会社の業績や世界的な経済の動きなど大きな問題を扱うと、どうしてもその道のスペシャリストと比べると物足りなさの残る探究となる可能性が大です。ふと感じた疑問、日常困っていることがあれば、それが立派な探究背景となり、自分なりのストーリー展開が望める探究になるはずです!

探究は「自分と世界をつなぐ問い」を見つける旅です。
次に紹介する20個のテーマから、あなたらしく深掘りしていける「問い」につながるものがありそうですか?

🧩 経営・ビジネスに関するテーマ

  1. なぜスタバは勉強する場所として人気なのか?その経営戦略に迫る
  2. 100円ショップはどうして利益が出るの?価格の裏側を探る
  3. 地域密着型スーパーはコンビニとどう共存しているのか?
  4. 高校生に人気のカフェに共通する「空間づくり」の工夫とは?
  5. 企業のCMはなぜ感動系が増えているのか?マーケティング視点で考える
  6. サブスク時代に売れる商品とは?「モノ消費」と「コト消費」の違い
  7. なぜZ世代は“推し活”にお金を使うのか?新しい消費行動を分析する
  8. 企業のSDGs活動は本当に意味があるの?グリーンウォッシュとの境界
  9. 人気YouTuberのビジネスモデルとは?広告収入以外の収益構造を探る
  10. 「売れないときにどうする?」中小企業の立て直し戦略を調べてみよう

💴 経済・社会に関するテーマ

  1. 日本の物価はなぜこんなに上がってきた?インフレのしくみと私たちの暮らし
  2. 高校生のスマホ課金額はどのくらい?データから見る消費傾向
  3. 働き方改革って何が変わったの?高校生にも関係あるの?
  4. 高校生にも関係がある?最低賃金アップの影響を考える
  5. 「若者のクルマ離れ」は本当か?理由とその背景を探る
  6. キャッシュレス社会の未来|現金ゼロ時代はくるのか?
  7. なぜ日本では「副業」が注目されているのか?時代の変化を読み解く
  8. ふるさと納税って誰が得してるの?制度の仕組みと地域経済への影響
  9. NISAや株式投資って高校生にも関係ある?資産運用の入門を探る
  10. 経済格差はなぜ広がる?教育・雇用・地域との関係を考える

🎡 万博から考える経営・経済探究テーマ(+問い例)

2025年の大阪・関西万博は、時事的にも注目されており、
経営・経済の観点から探究するにはぴったりの題材です。
以下に、万博を切り口にした探究テーマとリサーチクエスチョンの例を5つご紹介します。

① 万博ってビジネスチャンス?

テーマ: 万博の出展企業は何を狙っているのか?
リサーチクエスチョン:

万博に出展する企業は、どのような目的で参加しており、それは企業価値の向上にどうつながるのか?

② 万博後、会場はどうなる?

テーマ: 万博会場の跡地活用に見る「都市経営」
リサーチクエスチョン:

万博終了後の夢洲は、どのような活用計画があり、それは地元経済や雇用にどのような影響を与えるのか?

③ 万博グッズの価格はどう決まる?

テーマ: 万博公式グッズの価格と購買心理
リサーチクエスチョン:

万博公式グッズの価格設定にはどんな戦略があり、高校生の購買意欲にどう影響しているのか?

④ 万博のチケットは高い?安い?

テーマ: 入場料と価格の受け止め方から見る価格戦略
リサーチクエスチョン:

万博チケットの価格は、訪問者の満足度や来場意欲にどのように影響しているのか?

⑤ 万博に行く人と行かない人のちがいは?

テーマ: 万博に「行く/行かない」選択に見る経済行動の差
リサーチクエスチョン:

万博に行く人と行かない人では、消費行動や情報収集の仕方にどんなちがいが見られるのか?

まとめ

  • 探究活動では、「自分の興味 × 社会の動き」を重ねることで、深みのあるテーマに育てることができます。
  • 「問い」に変えることで、情報を集め、考え、表現する探究の流れが自然に見えてきます。
  • 経営・経済のテーマは、私たちの身近な生活に直結しているため、意外な発見もたくさんあります。

探究テーマを選んでいると、「経営と経済って何が違うの?」と思う人もいるかもしれません。実は、この2つはつながっているけど、視点が少し違うんです。

経営とは?

会社やお店が「どうやって運営されているか」を考える分野。

  • 商品をどう作る?
  • どうやって売る?
  • お客さんにどう届ける?
  • どこで利益を出す?

つまり、「企業や組織の中の動き」に注目します。

経済とは?

お金やモノが「社会全体でどう動いているか」を考える分野。

  • 物価や景気はなぜ変わる?
  • 働く人の数や給料の変化は?
  • 政府や企業がどうお金を使う?

つまり、「社会全体のお金の流れやしくみ」に注目します。

たとえば…

スタバの経営戦略を考える → 経営
スタバが物価に与える影響を考える → 経済

「会社の中を見るのが経営、社会全体を見るのが経済」
そんなイメージでOKです!


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