― “志”のリアルが伝わる文章とは ―
🪞はじめに:上手に書こうとするほど伝わらなくなる
志望理由書やエッセイで多くの人がつまずくのは、
「うまく書こう」と思いすぎてしまうことです。
整った言葉、きれいな表現、理想的なストーリー。
それらを積み上げるほど、“本当のあなた” は見えにくくなります。
評価者が知りたいのは、「完璧な文章」ではなく、
あなたが“どんな瞬間に心を動かされたか”。
💓心が動く瞬間には2つのタイプがある
① ⚡はっと気づくタイプ(衝撃型)
突然、世界の見え方が変わるような瞬間。
誰かの言葉、出会い、景色――
短い一瞬で「自分の中の何かが変わる」感覚です。
たとえば、講演会やワークショップで聞いた一言が胸に刺さったとき。
その“瞬間の温度”が、あなたの志の方向を決めることがあります。
② 🌿じんわり染みてくるタイプ(浸透型)
その時はよくわからなかったけれど、
後から何度も思い出して「やっぱり大切だ」と気づく。
私自身にも、そんな瞬間がありました。
あるとき、国境なき医師団の医師とのワークショップで、
息子が質問する機会をもらいました。
私は聞いてみたかったことを託しました。
「感謝されることと文句を言われること、どちらが多いですか?」
医師もスタッフも少し笑って、「いい質問だな……難しいなあ」と答えました。
その瞬間、私は“はっ”としました。
この人たちは、命を助けるという崇高な仕事をしている。
でも、感謝ばかりされているわけではない。
時には誤解されたり、批判されることもある。
それでもなお、使命として行動している――。
その反応に心を動かされたのは、
私自身がこれまで「人からの反応」に揺れてしまった経験があるからです。
教員として学生と向き合う中で、
「うまく伝わらなかった」「思った反応が返ってこなかった」
そんな瞬間が何度もありました。
けれども、この医師たちの姿を見て、はっとしたのです。
彼らは感謝や称賛を求めているのではなく、
“人の命に関わる”という使命に突き動かされている。
そのとき私は思いました。
「ありがとう」を求めて行動するのではなく、
もっと本質的な――“何かを伝えたい”という使命感こそが、
教員としての芯なのだと。
🧭 “志”の出発点は「心が動いた方向」
志望理由書における“志”は、立派な目標ではなく、
心が動いた方向の延長線上にあります。
だから、まず思い出してみましょう👇
「あの時、なぜそれを“やりたい”と思ったのか?」
「なぜその出来事が忘れられないのか?」
その“なぜ”をたどることが、
あなたの志を見つけるいちばん確実な方法です。
✍️ 体験を“リアルに伝える”3つの視点
① 「何が起きたか」より、「なぜ心が動いたか」
→ 出来事の説明より、「自分がなぜその瞬間に反応したか」を書く。
その「なぜ」が“志”の始まりです。
② 「成功・失敗」より、「気づきの瞬間」
→ うまくいった・いかなかったは重要ではありません。
気づいたとき、世界が少し変わった――その瞬間こそが伝わります。
③ 「特別な体験」より、「自分にとって特別な体験」
→ 留学や大会だけが体験ではありません。
日常の中で“なぜか忘れられない”場面こそ、最も強いストーリーになります。
💬 Forbes JAPAN も指摘する“リアルの力”
AI時代の入試では、整った文章があふれる中で、
「きれいだけど中身がない」言葉はすぐに見抜かれるようになっています。
大学が本当に知りたいのは、
「その人がどんな瞬間に心を動かされたか」。
AIでは書けない“生きた温度”こそ、評価の対象です。
🪶まとめ
評価者に響くのは、上手な言葉よりも、心が動いた瞬間のリアル。
それが、AIには絶対に書けない“あなたの温度”です。
完璧じゃなくていい。
まずは、あなたの“忘れられない出来事”を思い出すことから始めましょう。
✅ここからは、ひとりで悩まなくてOK
✔ 「AIっぽい」文章になっていないかチェックしたい
✔ 体験をどう“本物の言葉”に変えるか迷っている
✔ 自分らしい声を取り戻したい
✔ 評価者に伝わる“人間味”の出し方を知りたい
これらを一緒に整理していきましょう。
AIが整える時代だからこそ、
**整いすぎない“あなたの言葉”**を見つける時間が大切です。
書けば書くほど「これでいいのかな?」と思ったら、
その時こそ一度ご相談ください。
まずは方向性チェックだけでもOK👇
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❤️次回予告
シリーズ2|AIっぽさを消すリライト術
整いすぎた文章を「生きた言葉」に変える。
あなたの“声”を取り戻す書き直しのコツを紹介します。



