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東京理科大シリーズ第2弾 式だけじゃ足りない!小論文に効く5つの説明の型


東京理科大の総合型選抜で出題される小論文は、一般的な「社会問題に意見を書く」タイプとは大きく異なります。
評価されるのは 正解そのものよりも、解き方をどう説明できるか
つまり、式を書くだけでは不十分で、「考えた筋道」を言葉で伝える力が必要なのです。

前回の記事 👉 東京理科大シリーズ第1弾 理系ならではの発信力!なぜ理科大の小論文は説明力を問うのか では、理科大の小論文が「科学的思考+説明力」を重視している背景を整理しました。

今回はその続編として、実際に答案を書くときに役立つ 5つの「説明の型」 を紹介します。
これを意識するだけで、答案の見え方が大きく変わります。

① 法則で説明する型(物理・数学系によく出る)

  • 【前提の確認】この現象は△△の法則で説明できる
  • 【解法の選択理由】なぜこの法則を使うのか
  • 【式の展開】数式や図を段階的に示す
  • 【比較・補足】別解法との比較、グラフとの対照
  • 【自分の視点】応用や実生活とのつながり

👉 「基礎学力+説明力」を直球で見せる基本型。

② データを読み解く型(化学・生物や薬学系に有効)

  • 【データ確認】提示されたグラフや表の特徴を整理する
  • 【理論との対応】この傾向は〇〇の法則と一致する
  • 【導出】数式や理論でデータを説明する
  • 【補足】誤差や他要因の可能性に触れる
  • 【自分の視点】この結果から応用できることを示す

👉 「データ→理論→解釈」の流れを示し、その場の試験にフィットする型

③ 社会につなげる型(工学・情報・経営学部で有効)

  • 【問題設定】〇〇分野で△△という課題がある
  • 【知識の適用】この課題は〇〇の理論で整理できる
  • 【展開】式・モデル・フローチャートで論理展開
  • 【社会的意味】応用すると〇〇に貢献できる
  • 【自分の視点】リスクや改善可能性を述べる

👉 「科学×社会」への橋渡しをアピールできる型。

④ 二つを比べる型(考察の深さを狙うときに有効)

  • 【前提の確認】この問題は〇〇の方法で解ける
  • 【第1の方法】ステップごとに展開+強み
  • 【第2の方法】別解法+違いを説明
  • 【比較】両者のメリット・デメリット
  • 【結論】どちらが適切か+理由

👉 「ただ解ける」から一歩進んで、方法の比較で深みを出す型

⑤ 新しい視点を加える型(上級者向け・オリジナリティ重視)

  • 【定説の紹介】通常は〇〇で説明される
  • 【問題点の指摘】ただし△△には限界がある
  • 【別視点の提案】〇〇の考え方で補える
  • 【応用】この視点で説明できる別の例を示す
  • 【まとめ】検討の結果として自分の立場を整理

👉 難易度は高いが、「研究姿勢」や「批判的思考力」を強調できる型。

  • ①〜②は 理科の現象説明 に強い
  • ③は 「理系×社会」 を意識した学部で有効
  • ④は 考察の深み を出したいときに使える
  • ⑤は 応用力・批判的視点 をアピールしたいときに上級者向け

👉 大事なのは、「式=解」ではなく「説明の筋道」を見せることです。
自分の強みに合う型を意識するだけでも、答案は大きく変わります。

📘 東京理科大シリーズ第3弾 では、この「5つの型」を普段の学習や探究活動にどう取り入れるかを紹介します。
日常の勉強の中で「説明力」を鍛える方法を考えていきましょう。

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