書く・語る・考える。探究力があれば自分の言葉でAI時代を乗りこなせる。

志望理由書も面接も、探究で突破せよ!


❤️AI時代の志望理由書(エッセイ)に勝つ人、負ける人[シリーズ2:AIっぽさを消すリライト術]


“整いすぎ”ではなく、“あなたの心が動いたプロセス”を書く

「AIは整いすぎている」
「だから人間っぽい文が必要」

この話をすると、よくこんな質問が返ってきます。

「じゃあ、少し下手に書けば“人間味”になるんですか?」

違います。
完全に違います。

文章を“わざと崩す”ことは、人間味ではありません。
ただの操作です。

そして、スピーチでよく使われる
「教室はシーンと静まり返っていた」
のような情景描写も、志望理由書ではむしろ浮いてしまいます。

では、大学が求めている “人間らしさ” とは何なのか?

✨「人間らしさ」とは、文章ではなく“心の動き”のこと

アカデミックライティングの文脈で必要なのは、
小説的な情景でも、巧妙な比喩でも、オシャレな文体でもありません。

必要なのはただひとつ。

💡 その結論に至るまでに、あなたの心がどう動いたか。

=「揺らぎ」。

ここで言う揺らぎとは、

・迷った
・ためらった
・想定外の反応に驚いた
・自分の中の“違和感”に気づいた
・ある出来事で考えが少し変わった
・後から効いてきた言葉があった

こうした“心のプロセス”のことです。

これはAIには絶対に書けません。
当事者ではないからです。

AIの文章は常に一本道です。

理由 → 結論 → 教訓

この形しかありません。

でも人は、

気づく → 少し迷う → やってみてまた迷う → それでも進む

という“曲線”で動きます。

大学が「AI文章はすぐわかる」と言うのは、
この“内側の揺れ”がゼロだからです。

情景描写で文章をうまくしようとすると、逆に不自然になります。

❌「教室はシーンと静まり返っていた」
❌「その瞬間、世界が止まったように感じた」

↑これは小説。
志望理由書では求められません。

⭕ 必要なのは、
「あの時、どう考えたか。なぜそう思うようになったか。」

これだけです。

あなたが先ほど話したように、
これを書いている途中で「これが私の揺らぎだ」と気づくこともあります。

その“気づき”こそ、志望理由書の核になります。

ここからは、文章を下手にする必要も、情景を盛る必要もありません。
ただ、心の動きを一行だけ戻すだけでいい。

① 文脈を一歩だけ具体化する

抽象をやめるのではなく、
“自分が実際に考えていた状況” を一歩だけ明確にします。

例)
「部活で学んだ」
→「あの日、誰も手を挙げなかったとき、私は少し迷った。」

② 不完全さ=迷い・疑問を入れる

人間らしさとは、「揺れ」。

・最初は違うと思っていた
・正直、怖かった
・続けるか迷った
・思った反応が返ってこなかった

これが一行入るだけで、人間の声になる。

③ 語彙を“日常の自分”に戻す

AIの語彙
・包括的
・洞察
・有用性
は使わない方がいい。

あなたの語彙
・ずっと引っかかってた
・なんでだろう
・気がついたら
これで十分。

④ 一文を短くして、呼吸を取り戻す

AIの文章は長くて単調。
あなたの文章は短くて自然。

一文を短く区切るだけで、
人間のリズム=読み手の理解 につながります。

⑤ 結論より、“そこに至るまでの理由”を書く

志望理由書で最も強いのは
理由そのものではなく、
その理由が生まれたプロセス

例)
「心理学を学びたい」より
「なぜ心理に関心を持つようになったか」。

この“なぜ”が揺らぎです。

以下はEssayEdgeが公開している「Before/After 編集例」の短い引用です。

Before(抽象)

“I learned the importance of leadership.”

After(心の揺れが入る)

“I began to understand leadership the day no one volunteered, and the room fell silent.”

引用:EssayEdge “Sample College Essay Editing – Before/After”
https://www.essayedge.com/blog/sample-college-essay-and-graduate-school-personal-statement-editing/

→ 抽象から“揺らぎ(迷い・反応)”が入ると、急に人間の声になる。

AI文章に足りないのは文体ではなく、“あなたの心のプロセス”。

情景ではなく、揺らぎ。
技巧ではなく、心の動き。
下手にする必要は一切ない。
あなたの思考の変化こそ、人間臭さそのもの。

✔ 「AIっぽい」文章になっていないかチェックしたい
✔ 体験をどう“本物の言葉”に変えるか迷っている
✔ 自分らしい声を取り戻したい
✔ 評価者に伝わる“人間味”の出し方を知りたい

これらを一緒に整理していきましょう。

AIが整える時代だからこそ、
**整いすぎない“あなたの言葉”**を見つける時間が大切です。

書けば書くほど「これでいいのかな?」と思ったら、
その時こそ一度ご相談ください。

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