CEFR(セファール)とは?
CEFR(セファール)とは、Common European Framework of Reference for Languages の略で、日本語では ヨーロッパ言語共通参照枠 と呼ばれます。
ヨーロッパで生まれ、今では世界中で語学力を測る「共通の物差し」として使われています。
CEFRは A1〜C2まで6段階 に分かれています。
- A1・A2:初級(中学〜高校基礎英語レベル)
- B1・B2:中級(高校〜大学進学レベル)
- C1・C2:上級(大学院・研究職、ネイティブレベル)
日本の大学入試でも、CEFRを基準に各英語資格のスコアが比較されるようになっています。
英語試験の略語と読み方
- 英検(EIKEN):エイケン
- CSEスコア:シーエスイー(英検の数値化スコア)
- TOEFL iBT:トフル・アイビー・ティー(一般には「トフル」)
- IELTS:アイエルツ
- TOEIC:トーイック
- TEAP:ティープ
- GTEC:ジーテック
- ケンブリッジ英検:ケンブリッジ・イングリッシュ
各試験の概要
英検(CSEスコア)
日本で最も受験者が多い資格試験。CSEスコアで4技能を数値化し、比較がしやすい。
- 2級:CSE1520前後(CEFR B1)
- 準1級:CSE1950前後(CEFR B2)
- 1級:CSE2630前後(CEFR C1)
TOEFL iBT
アメリカ発の試験で留学に必須。インターネット受験方式。
- スコア:0〜120点
- TOEFL iBT42 → CEFR B1
- TOEFL iBT72 → CEFR B2
IELTS
イギリスやオーストラリア発祥の試験。留学や移住に広く使われる。
- スコア:0.0〜9.0
- IELTS4.0 → CEFR B1
- IELTS6.0 → CEFR B2
TOEIC
日本やアジア圏で普及、就職や昇進で重視される。
- L&R(Listening & Reading):10〜990点
- S&W(Speaking & Writing):0〜400点
- CEFR B2相当はTOEIC785以上
TEAP
上智大学と英検協会が開発した大学入試向けの試験。
- 紙方式:225点以上
- CBT方式:420点以上
GTEC
ベネッセが運営する4技能試験。高校や大学入試で採用。
- CBT版・検定版があり、スコアは930以上で英検準1級相当。
ケンブリッジ英語検定
世界的に認知度が高い資格試験。
- スコア140以上でCEFR B1程度に相当。
CEFRレベルと試験の対応表
CEFRレベル | 英検 | TOEFL iBT | IELTS | TOEIC | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
A1 | 5級 | – | – | – | 中学初級 |
A2 | 3級〜準2級 | – | 3.0〜3.5 | 250〜400 | 高校基礎 |
B1 | 2級 | 42〜71 | 4.0〜5.0 | 450〜600 | 大学進学基礎 |
B2 | 準1級 | 72〜94 | 5.5〜6.5 | 785〜940 | 大学進学・留学 |
C1 | 1級 | 95〜110 | 7.0〜8.0 | 945以上 | 大学院進学 |
C2 | – | 111〜120 | 8.5〜9.0 | – | ネイティブ |
📖 出典:
まとめ
- CEFR(セファール)が英語力を測る国際基準の物差し
- 各試験のスコアはCEFRで比較できる
- 英検準1級はB2、TOEFL iBT42やIELTS4.0はB1
- 入試だけでなく、留学やキャリアでもCEFRを基準に考えると計画が立てやすい