書く・語る・考える。探究力があれば自分の言葉でAI時代を乗りこなせる。

志望理由書も面接も、探究で突破せよ!


東京科学大学シリーズ第3弾 総合型選抜 志望理由書 ― 学院ごとの書き分け戦略


東京科学大学の総合型選抜を突破するには、大学全体の理念「科学の進歩 × 人々の幸せ」を理解すること(シリーズ第1弾)、そして徹底した学院リサーチを行い自分の探究経験と結びつけること(シリーズ第2弾)が欠かせません。

そして第3弾では、さらに一歩進めて 「学院ごとにどう志望理由書を書き分けるか」 を考えていきます。

東京科学大学では、すべての学院で志望理由書(800字以内)が必須ですが、理学院と情報理工学院だけは活動実績報告書の提出が求められます

なぜでしょうか?

  • 理学院:基礎科学中心で、単なる「理科が好き」では差がつかない。高校での課題研究や探究活動を通じて研究適性を示す必要がある。しかも募集人数はわずか 一般枠8名。少数精鋭のため、書類の段階で厳しく選抜される。さらに募集要項では、第1段階選抜から共通テストと並んで活動実績報告書の内容が重視されると明記されている。
  • 情報理工学院:「情報に興味がある」という志願者が非常に多い。だからこそ「実際にプログラムを書いた」「データ分析を行った」といった具体的な活動が重要になる。さらに募集人数は 一般枠6名と全学院で最少。競争率が高いうえ、こちらも第1段階から活動実績報告書が評価対象となる。

👉 この2学院は定員の少なさも相まって、志望理由書より先に活動実績で研究適性をフィルタリングされる可能性が高いのです。

一方で、他の学院は次のように位置づけられています。

  • 工学院/物質理工学院
    → 志望理由書一本勝負。工学的知識をどう社会実装に活かすか、材料科学をどう環境調和型社会に結びつけるかが評価軸。
  • 生命理工学院
    → 募集要項に「好きで取り組んだ活動」や「困難を乗り越えた経験」を書く指定あり。志望理由書内に体験を盛り込むことが必須。
  • 環境・社会理工学院
    → 活動実績報告書は不要。ただし、志望理由書で「理工学と人文社会科学の融合」「社会や環境課題との接点」を具体的に書く必要がある。

どの学院を志望するにしても、最終的に大切なのは 「個人のストーリー」 です。
大学の理念や学院の特色を繰り返すだけではアピールになりません。

  • 工学院/物質理工学院なら、「社会を豊かにする技術」ではなく「自分が出会った課題や体験」から語る。
  • 生命理工学院なら、「生命が好き」ではなく「困難を乗り越えた自分の物語」を書く。
  • 環境・社会理工学院なら、「理工×社会科学」ではなく「自分が体験した社会課題から導いた理工×社会科学」を描く。

👉 この“ストーリー化”こそが、志望理由書に説得力を与えます。

① 導入(大学理念との接続:第1弾の視点)

「科学の進歩を人々の幸せにつなげる」という東京科学大学の理念に共感していることを明確に。
自分の興味・探究テーマが「人や社会の幸せにどう結びつくのか」を入口に置く。
👉 例:「私が□□に関心を持つ理由は、それが人々の生活を豊かにし、社会課題の解決に直結すると考えるからです。」

② 過去の探究経験(活動実績の整理:第3弾の視点)

自分がこれまで取り組んできた探究や課題研究を具体的に。
その中で直面した困難や工夫した点を描くことで、「研究適性」と「人間力」をアピール。
👉 例:「□□の実験では失敗が続いたが、△△の方法を試すことで改善し、結果的に〜を学んだ。」

③ 学院リサーチとの接続(第2弾の視点)

自分の探究経験を、志望する学院の特色・研究内容とどう重ね合わせるか。
教授の研究テーマや学院の方針をリサーチした内容を盛り込み、「この学院でなければならない理由」を提示。
👉 例:「◯◯教授の□□研究に学びながら、私自身の△△という視点を加えて発展させたい。」

④ 将来の展望(理念との再接続:第1弾に回帰)

自分が大学での研究をどう社会や人の幸せに還元していきたいかを書く。
「科学の進歩×人々の幸せ」という大学理念に、自分のキャリアビジョンを重ねる。
👉 例:「将来は□□分野で研究成果を社会に実装し、△△の課題を解決することで、人々の生活の質を高めたい。」

⑤ まとめ(全体の一貫性を強調)

過去(探究経験)→現在(学院で学びたい内容)→未来(社会への貢献)というストーリーを改めて簡潔にまとめる。
👉 「この流れを通じて、東京科学大学でこそ実現できる学びがある」と締める。

  • 理学院と情報理工学院は、定員が極端に少なく(8名・6名)、しかも第1段階から活動実績報告書が評価対象となる。
  • 他学院は志望理由書一本勝負。体験や困難克服をどうストーリー化できるかが鍵。
  • 最終的には 大学理念 → 自分の探究経験 → 学院リサーチ → 将来の展望 をつないだ800字のストーリーを描くこと。

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