みなさんは「自分の意見」を書くとき、こんなふうに思ったことはありませんか?
「自分の考えだけで十分伝わるんじゃない?」
たしかに、意見そのものは書けます。
でも――なぜその意見を言う必要があるのか?
それは、「他の人がこう言っている」から、それに応える形で自分の意見を出すことで初めて明確になります。
魔法のテンプレート
アカデミックライティングで欠かせないのが、この形です。
They say ~, but I say ~
They say ~, therefore I say ~
「彼らはこう言っている、しかし/だから、私はこう言う」
このテンプレートを使うだけで、文章に対話の流れが生まれます。
They say がないとどうなる?
「私はこう思う」と書いても伝わるかもしれません。
でも、なぜそれを言う必要があるのかは読み手にわかりません。
- 背景や根拠が不明 → 説得力が弱い
- 独り言や日記のようになってしまう
だからこそ、They say を入れることで「なぜ自分が言うのか」が明確になり、読まれる文章に変わります。
「They」とは誰?
「They」とは、ただの他人ではなく自分以外の声すべてです。
- 教科書や論文の研究者
- 新聞やニュース、社会での意見
- 統計や調査データ
- 先生・友人・周りの人の考え
👉 要するに、「They」を取り入れることで、文章は世界とつながるのです。
まとめ
アカデミックライティングとは、他者の声と対話し、その声がまた自分と対話できるように書くことです。
(原文では “Writing well means engaging the voices of others and letting them in turn engage us.” と表現されています。)
参考文献
- Gerald Graff & Cathy Birkenstein (2021).
They Say / I Say: The Moves That Matter in Academic Writing (5th ed.).
W. W. Norton & Company.
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📘 第1弾はこちら 👉 They Say だけは要約。I Say だけは独白。
Educational Enhancement より
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