――慶應経済の改革から見える未来
「推薦入試は、小論文と面接だけ頑張ればなんとかなる」
「志望理由書は塾で“うまく”仕上げてもらおう」
——そんな時代は、もう終わろうとしています。
慶應義塾大学の経済学部が、2027年の入試改革で小論文を廃止することを発表しました。
そのかわりに、「数学」や「歴史」といった教科の中で、
“考える力”や“分析する力”をきちんと測る方向に切り替わります。
これは単なる科目変更ではありません。
「大学に本当に貢献できる人材を見極めたい」という大学側の本気の姿勢が表れたものです。
👉 公式発表はこちら(PDF):
https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/docs/general2027_econ_essay.pdf
大学は今、本気でこう考えています。
- 受験テクニックでうまく見せた文章より、
積み上げてきた知識や思考の力を見たい。 - 数学的な推論力、歴史を読み解く力といった
“教科を通じた”知的な筋力を持つ人を選びたい。 - 入学後の教育と入試とを切り離さず、
学びの本質に近い形で選抜したい。
でもこれは、受験生にとっては正直、かなりハードルが高い話でもあります。
- 小手先の受験対策では通用しない。
- 数か月で仕上げた志望理由書では深みに欠ける。
- テーマ設定だけ立派でも、中身が伴っていなければすぐに見抜かれる。
つまり、努力の“過程”そのものが、問われる時代になったということです。
そしてこれは、総合型選抜や推薦入試でも例外ではありません。
「探究の深さ」や「表現の巧みさ」だけではなく、
その土台となる教科学力や知識の積み重ねが見られる時代に入っています。
一般入試と同じように、英語・国語・数学・歴史などの基礎教科の学びが、実は推薦でも問われている。
それは「出題されるから」ではなく、書く内容や考えるプロセスに、自然とにじみ出てしまうものだからです。
だからこそ今、受験を考える高校生やその周囲の大人たちに伝えたい。
✅ すぐに答えが出なくてもいい。
✅ でも、「なぜ?」「本当に?」と問い続けてきた人が、
これからは選ばれる。
「どうすれば評価されるか」よりも、
「どうすれば自分は本当に考えたと言えるか」に目を向けること。
受験は、“演技力”の勝負ではなく、
「積み重ねてきた本物の学び」そのものの勝負に変わりつつあります。
この変化に、早く気づいた人が強い。
そして、変化に向き合いはじめた人から、未来はひらかれる。
Educational Enhancementより
私たちEducational Enhancementは、
「問い、考え、表現する力」を育てることを軸に、
探究・推薦・総合型選抜に取り組む高校生の皆さんをサポートしています。
一時的な対策ではなく、積み上げてきた本物の学びが評価される時代だからこそ、
私たちはその土台を、一人ひとりと丁寧に築いていきたいと考えています。
これからの大学入試に向けて、「何をすればいいのか」を一緒に考えたい人へ。
どうぞ、Educational Enhancement にご相談ください。