早稲田大学の「地域探究・貢献入試」では、課題レポート(項目①から⑤)を提出します。
これは単なる作文ではなく、**「あなた自身の探究ストーリー」**を問うものです。
5つの設問をバラバラに答えるのではなく、一つの流れとして描くことが評価の鍵になります。
① どのようなことを地域の課題と考えているか
👉 問題提起コーナー
ここは“出発点”です。
- 高校時代までに自分が関わった地域課題を、具体的に提示すること。
- 「高齢化」「観光の衰退」といった抽象的な言葉では採点者に既視感を与えます。
- もし地元でない課題なら、「なぜその地域に関わったのか」も明確に書く必要があります。
② 志願者自身がその課題があることを意識したのはなぜか
👉 問いの背景コーナー
ここは文章に“熱”を込める部分です。
- なぜその課題に気づいたのか。
- きっかけとなった体験や人との出会いはあったか。
- このまま課題を放置したらどうなると予想するか。
あなた自身の心が動いた瞬間を具体的に書くことで、文章に必然性が生まれます。
③ その課題に関連して今までどのような活動を行ってきたのか
👉 取り組みと成果・課題コーナー
「だから私は動いた」——ここで行動を語ります。
- どんな立場で、どんな活動をしたのか。
- どんな困難に出会い、どう乗り越えたのか。
- その結果、どんな成果を出せたのか。
そして、未解決課題を必ず明記すること。
やりきれなかった部分、まだ残された問題を「今後の課題」として示すことで、探究者としての誠実さと視野の広さを示せます。
(活動の証拠やデータは「別紙」に任せ、本文ではストーリーと論理に集中するのがベストです。)
④ 本学のどの学部に入学し、何を学修したいと考えているか
👉 大学での学びの必然性コーナー
③で挙げた未解決課題を、この④で「だからこそ大学で学ぶべき課題」として提示します。
良い例:
「私の○○に関する活動では、△△を解決できなかった。だからこそ早稲田大学□□学部で、A教授の指導のもと○○を学び、さらにB教授の指導のもと△△について政策立案を学びたい。そして将来的には、学位論文のテーマを『○○○』とすることを視野に入れている。この研究を遂行するには□□学部でなければならない。」
このように、教授名・研究領域・方法論・卒業研究テーマのイメージを出して、「必然性」を明確にすることが大切です。
⑤ 卒業後にどのように地域へ貢献することを考えているのか
👉 将来の地域貢献コーナー
ここで必要なのは「夢」ではなく、熱い現実プランです。
- ④で学んだスキルを活かすと、自分はどんなことができるようになるのか。
- 具体的にどんな活動や政策を実行できるのか。
- その成果は、どのように地域課題の解決に直結するのか。
「大学に入ること」がゴールではありません。
学んだ力でどんな地域貢献を実現するかを描ける人こそ、この入試で評価されます。

📑 参考リンク
詳しい出願要項や課題レポートの指定は、早稲田大学公式サイトをご確認ください。
👉 早稲田大学「地域探究・貢献入試」2026年度 募集要項(PDF)
まとめ
①課題提示 → ②背景 → ③活動と未解決課題 → ④学びの必然性 → ⑤具体的な地域貢献プラン。
この5つは一本の探究ストーリーです。
そして最後に必要なのは「夢」ではなく、現実に動かせるプラン。
早稲田は「課題を発見し、行動し、課題を残しながらも学び続け、実際に解決へ向けて動ける人材」を求めています。