探究学習をしないとどうなる?:「語れるストーリー」を持つ人生へ
高校生の皆さん、探究学習についてどのように考えていますか?
「めんどくさい」「テーマが思いつかない」「やる意味がわからない」と感じている人もいるかもしれません。
でも、もし探究学習をしなかったら?
将来、大学や社会でどんな影響があるのでしょうか?
本記事では、探究学習をしない場合に起こり得る課題、今後の教育や社会における探究学習の位置づけ、高校生のうちに取り組むべき探究のポイントについて解説します。
1. 探究学習をしないとどうなる?
探究学習は、ただの学校の課題ではなく、これからの時代を生きるうえで不可欠なスキルを育てる学びです。しかし、探究学習を経験しないままだと、次のような課題に直面するかもしれません。
(1) 大学での学びについていけない
大学では、自ら問いを立て、調査・考察し、発表することが求められます。
探究学習を経験していないと、
▶ レポートやプレゼンが苦手になる
▶ 研究の進め方がわからない
▶ 学びのモチベーションが低下する
といった問題が生じる可能性があります。
(2) 社会で求められるスキルが不足する
企業や社会では、情報を集めて分析し、論理的に考え、チームで問題解決に取り組む力が求められます。探究学習を経験していないと、
▶ 就職活動でのアピール材料がない
▶ 社会に出た後に問題解決力が不足する
▶ 自主的に学び続ける習慣がつかない
といったデメリットが生じるかもしれません。
2. 探究学習の今後の位置づけ:大学・社会での重要性
探究学習は、今後ますます大学入試や社会で重視される学びの形になっています。
(1) 大学入試での評価が高まる
▶ 総合型選抜(AO入試)や推薦入試で、探究学習経験が重視される
▶ 「自分は何を学びたいのか?」を語れるかどうかが評価の鍵になる
▶ 文部科学省も探究学習を重視し、大学入試改革が進行中
探究学習を経験しているかどうかで、大学入試の選択肢も大きく変わってきます。
(2) 企業・社会でも「探究力」が求められる
▶ 大手企業では、新しいアイデアを生み出す力が重視される
例:Googleの「20%ルール」では、社員が通常業務の20%を自由なプロジェクトに充てることができ、この仕組みからGmailやGoogleマップなどが生まれました。企業も「自ら問いを立て、新しい価値を生み出せる人材」を求めています。
▶ 「問いを立て、試行錯誤しながら答えを導き出す力」が仕事の現場で不可欠
例:トヨタの「なぜを5回繰り返す」手法は、問題の本質を見極めるために現場で実践されています。このように、論理的に深掘りしながら課題を解決する力は、どの業界でも必要です。
▶ 企業だけでなく、NPOや自治体なども探究型プロジェクトを推進中
例:兵庫県加古川市では、高校生が市役所やNPOと連携し、地域課題の解決に取り組むプロジェクトが行われています。例えば、「放課後プロフェッショナル」では、生徒たちが空き家問題や観光産業の低迷などを分析し、解決策を提案。この取り組みは、「地方創生 政策アイデアコンテスト」などで受賞し、高く評価されています。また、市民参加型合意形成プラットフォーム「Decidim」を活用し、高校生の提案が市の政策に反映される仕組みも整備されています。地域と連携した探究活動を通じて、実践的なスキルと社会参画の意識を育む機会となっています。※詳細はこちら
3. 高校生がやるべき探究学習とは?
では、どのような探究学習を行うと、大学や社会で活かせるのでしょうか?
(1) 自分の興味を活かしたテーマ選び
好きなこと・気になることを探究テーマにすると、自然と深掘りしやすくなります。
例えば、
▶ 音楽が好きなら → 「音楽と脳の関係」「日本の音楽文化の変遷」
▶ スポーツが好きなら → 「スポーツとメンタル」「スポーツと地域活性化」
▶ ゲームが好きなら → 「ゲームの教育活用」「eスポーツの未来」
4. 探究の歴史が自分のストーリーになる
探究学習は、高校で終わるものではなく、大学や社会でも発展させることができます。
▶ 「自分の探究の歴史を語ること」 それ自体が、自分の最高の強みとなり、人生の武器になりえます。
▶ AO入試、就職活動、ビジネスの場面でも、「何を考え、どう行動し、何を生み出したのか」を語れる人 は魅力的に映ります。
▶ 自分ならではの探究を続け、それをストーリーとして語れるような人生を歩んでいきたいですね。
参考情報
▶ 文部科学省「探究学習と大学入試改革」
https://www.mext.go.jp/
▶ 河合塾「探究学習の成果を入試に活かす方法」
https://www.kawai-juku.ac.jp/
▶ 日本教育新聞「探究学習の事例と効果」
https://www.kyoiku-press.com/
探究学習は、自分の未来を切り開くカギです。
「語れるストーリー」を持つ人生 を歩むために、自分だけの探究テーマを見つけ、チャレンジしてみましょう!