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探究学習で信頼できる情報を見分ける力とは?高校生のための情報収集ガイド


こんにちは、高校生のみなさん!
探究学習を進める中で、「どこから情報を集めたらいいの?」と迷った経験はありませんか?

ネットにはたくさんの情報がありますが、中には正しくない情報も混じっています。誤った情報をもとに結論を出してしまうと、せっかくの探究がもったいない結果になってしまうことも。

今回は、探究学習で信頼できる情報を集めるための方法を、高校生向けにわかりやすく紹介します。

1. 信頼できる情報ってどんなもの?

まずは、何をもって「信頼できる」と言えるのかを確認しましょう。

✅ 信頼できる情報のポイント

  • 出どころが明確(誰が書いたか、どこで発表されたかがわかる)
  • 根拠がある(データや具体例が含まれている)
  • 更新日が新しい(できるだけ最新のものを使おう)

⚠ 注意が必要な情報

  • 曖昧なうわさや「~らしい」といった表現
  • 出典が不明なSNSやブログ
  • 情報が古く、現在の状況に合っていないもの

2. 具体的な情報収集の方法

📚 書籍・新聞を活用しよう

図書館の本や新聞記事は、専門家が書いていることが多く、信頼性が高いです。

  • 学校や公立図書館の本
  • 全国紙(朝日、読売、毎日など)
  • 百科事典・専門書

ポイント:

  • 発行年を確認!なるべく新しいものを使おう
  • 著者がどんな人か調べてみよう(専門家だと信頼度アップ)

🌐 インターネットの正しい使い方

便利なネット検索。でも、信頼性のチェックは欠かせません!

信頼できるサイト例:

  • 政府のサイト(.go.jp)例:文部科学省、総務省
  • 大学・研究機関のサイト(.ac.jp)例:東京大学、国立教育政策研究所
  • 新聞・放送局の公式サイト(NHK、朝日新聞など)

ポイント:

  • 公式サイトのドメイン(.go.jp / .ac.jp)を確認
  • Wikipediaは参考程度に。必ず出典をチェック!
  • SNSの情報は鵜呑みにせず、他の情報源と照らし合わせよう

🗣 インタビューやアンケートも立派な情報源

本やネットで見つからない情報は、直接聞いてみよう!

  • 先生に質問する(専門教科の先生が頼りに!)
  • 専門家に話を聞く(オンラインでもOK)
  • 地域の人にインタビュー(ローカルな話題には特におすすめ)

ポイント:

  • 質問を事前に準備するとスムーズ
  • メモや録音で記録を残そう

🧪 実験や調査でオリジナルのデータを集めよう

自分でデータを集めることも探究の一部です。

  • アンケート調査(例:スマホの使用時間と集中力の関係)
  • 簡単な実験(例:朝食をとった人と取らなかった人の集中度)
  • 観察(例:学校のゴミの量を記録)

ポイント:

  • 目的を明確にしてから調査方法を決めよう
  • 表やグラフにまとめるとわかりやすくなる!

3. 情報リテラシーを身につけよう

探究学習の中で「正しい情報を見極めて活用する力」はとても重要です。

🔑 情報収集の4つの鍵

  1. 本や新聞を活用(専門的で信頼性が高い)
  2. 公式サイトをチェック(政府や大学の信頼できる情報)
  3. 実際に話を聞いてみる(先生・専門家・地域の人)
  4. 自分で調査する(アンケートや観察・実験)

「この情報は信頼できるのか?」と考える習慣が、よい探究につながります!

4.参考文献の書き方(探究学習におすすめの形式)

📘 本の場合

形式
著者名:書名,出版社,出版年.


齋藤孝:読書力,岩波書店,2002.

📄 雑誌論文の場合

形式
著者名:論文タイトル,雑誌名,巻(号),ページ,発行年.


田中健太:高校生の探究活動と主体的学びの関係,日本教育研究,45(2),45–52,2020.

🌐 Webサイトの場合

形式
著者名(団体名):ページタイトル,サイト名,URL(参照日)


文部科学省:探究学習の手引き,文部科学省,
https://www.mext.go.jp/(2025年4月10日参照)

📌 ポイント

  • 書名や論文タイトルには「:」や「,」を使って区切るのがJISスタイルの特徴です。
  • Webの場合は必ず参照日(いつアクセスしたか)を入れるようにしましょう。
  • 実際の探究レポートでは「参考文献」の見出しをつけて、最後にまとめて掲載しましょう。

つぶやき:「参考文献は最後に正式な形でまとめよう。だから今は、コピーがあればいいや」「スタイルは後でそろえればいいや、とりあえず適当にメモしておこう」などと考えていると、意外にあとで余計な作業が増えて、時間がとられることになるんです!参考にした本や雑誌やネット記事があったら、その都度、ここで紹介したスタイルで「参考文献ノート」に記録しておくことをお勧めします。最後に、ささっと並び替えるだけできれいな参考文献が完成します。ちなみに、あるアメリカ人教授(現在UCバークレーで教えています)は、独自の書き方で文献をメモしていたり、出版社やページなどの書き忘れがあったため、博士論文の際、指定のスタイルにそろえた参考文献を作るのに一週間程度かかったそうです。とても後悔していました。

5. 今日からできる小さな一歩

探究は一気に進めるものではなく、日々の小さな積み重ねが大切です。

✅ 新聞を1日1面読んでみる
✅ 気になるテーマで大学のWebサイトを見てみる
✅ 家族や先生に「どう思う?」と聞いてみる

あなたの「知りたい!」という気持ちが、探究の原動力になります。

📝 次回予告

次回は「探究学習の情報を整理して、わかりやすくまとめるコツ」を紹介します。お楽しみに!


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