探究活動で失敗しないための計画の立て方:中学生向けガイド
こんにちは、中学生のみなさん!
探究活動がはじまると、「何をすればいいかわからない」「どうやって調べるの?」「うまくまとめられるかな…」と不安になることもありますよね。
でも、大丈夫!計画をしっかり立てれば、探究活動はぐんと楽しく、やりがいのあるものになります。
このブログでは、中学生でも取り組みやすいように、具体的なステップと「使いやすいフォローシート(チェックリスト)」を紹介します!
計画を立てる3つのステップ
① ゴールを決めよう!
▶︎ あかりさんの例(2年生)
テーマ:校内の落とし物がなぜ多いのか?
- 1週目:落とし物の様子を観察(廊下・下駄箱)/観察計画を立てる
- 2週目:生活指導の先生にインタビュー/質問を3つ考えて実施
- 3週目:結果をグラフにしてまとめる/ポスターの下書き作成
- 4週目:ポスター完成・掲示許可をもらって校内に貼る/発表会で考察を紹介
▶︎ りく君の例(3年生)
テーマ:校内放送は生徒にちゃんと届いているのか?
- 1週目:1週間分の放送内容を記録/テーマを決定
- 2週目:クラスでアンケートを実施(聞こえた?覚えていた?)
- 3週目:アンケートをグラフでまとめ、理由を考える
- 4週目:改善案を提案(時間・音量など)し、クラスで意見交換
このように、身近で「なんで?」と思うことを出発点にして、最後は何を伝えたいかを考えるのがポイントです。
では、実際に探究活動に取り組んだ2人の例を比べてみましょう。
まずは、何をめざすのかをはっきりさせよう。
例:
- ○○について調べて、レポートにまとめる
- アンケートをして、結果をグラフにして発表する
- インタビューをして考えたことをポスターにまとめる
ゴールがあると、何をすればいいかがわかってきます。
② スケジュールを立てよう!
4週間(1か月)の計画を例にすると…
週 | やること(例) |
---|---|
1週目 | テーマを決める・計画を立てる |
2週目 | 情報を集める(本・インタビューなど) |
3週目 | まとめる(図・グラフ・文章) |
4週目 | 発表準備(スライド・練習) |
「いつまでに、何をするか?」を考えて、紙に書いておくと安心です。
計画とアクションの比較(あかりさん & りく君の1か月の流れ)
週 | あかりさんの取り組み | りく君の取り組み |
---|---|---|
1週目 | テーマ「落とし物の多さ」に決定/観察計画を立てる/廊下や下駄箱を毎日観察 | テーマ「校内放送が届いているか」に決定/1週間放送の内容を記録する計画を立てる |
2週目 | 生活指導の先生にインタビュー依頼/質問を作成・実施 | クラスで簡単なアンケートを実施/放送内容についての印象を調査 |
3週目 | 観察とインタビューの結果をまとめ、グラフ化/ポスターの下書きを作る | アンケートの結果をグラフにまとめる/「なぜ聞こえにくいのか」理由を考える |
4週目 | ポスター完成/校内掲示許可を取り掲示/発表で結果と考察を共有 | 改善提案(時間帯・音量など)をまとめて発表/クラスで意見交換も実施 |
③ チェックリストをつくろう!
「ToDoリスト(やることリスト)」があると、忘れずに進められます。
フォローシート(チェックリスト)例:
- テーマを決めた
- 何のために調べるか考えた
- リサーチクエスチョン(調べたいこと)を考えた
- 本やネットで調べ始めた
- 必要な資料をコピー・メモした
- 質問を考えて、インタビューやアンケートの準備をした
- 集めた情報を表やグラフにまとめた
- 発表の準備をした(原稿・スライド)
- 発表の練習をした(1人で、友達に見せるなど)
よくある失敗とアドバイス
よくある失敗 | アドバイス |
---|---|
テーマが広すぎる | 「身近なこと」「自分が知りたいこと」にしぼろう! |
情報が多すぎて整理できない | 「使う情報」「使わない情報」を分けよう! |
時間が足りなくなる | 最後の週に予備日をつくろう! |
今日からできること!
- ノートや紙に、調べたいことを5つ書いてみよう
- 自分のスケジュールを1枚の表にしてみよう
- このページのチェックリストを写して、自分のフォローシートを作ってみよう
次回予告
次回は「情報をどうまとめるか?整理と表現のコツ」を紹介します!お楽しみに!